TomyDaddyのブログ

毎日の健康管理の記録、新聞、雑誌、書籍等の読書について感想を書いていく。

『さよならニッポン』(高橋源一郎)を読んでいる―人生はぐちゃぐちゃなもんじゃないでしょうか、なんだって。

 『さよならニッポンーニッポンの小説2』を断続的に読み継いでいる。今日は『16「月経」(のようなものこそ書きたい』の項目を読んだ。このところは、萩原朔太郎賞を受賞した伊藤比呂美さんの詩集『とげ抜き 新巣鴨地蔵縁起』のことを取り上げている。伊藤比呂美さんといえば、私と同年代で若くして雑誌「現代詩手帖」に詩を書いていたひとだ。結構、子宮とか女を前面にした詩を書いていて、有名になった。たしか東欧か何処かの文学を研究している男性と結婚して、外国に長く行っていたんではなかったか。その伊藤さんは、老いた母親を巣鴨くんだりで、世話せわしていたのかな。件の詩集は、そんなことを書いているみたいだ。高橋さんの説明を読むと、『とげ抜き 新巣鴨地蔵縁起』は、詩集であって、散文や小説やエッセイのようなものらしい。でも、詩集なんだ。

 高橋さんのことは、実はよっく知らないのだが、初めは詩を書いてきた人なのかもしれない。今回、高橋さんがこんなことを書いていた。。

『人生というものは、ほんとうにもう、びっくりするぐらい、なにがんだかわからない、ぐちゃぐちゃものなんじゃないでしょうか。そういうものだから、ほんとうは、ことばなんかいくら使っても、なにかをまともに、正確に、表現することなんか、ぜんぜん無理なんじゃないでしょうか。

  油断していると、高橋源一郎さんは、こういうまともなことも書く。面白い。トモアレ、伊藤比呂美さんの『とげ抜き 新巣鴨地蔵縁起』を読んでみたい。

 さて、今日も気になる本を見つけた。池内 紀さんが 『すごいトシヨリBOOK(毎日新聞出版)』を出した。読みたい。

「トシをとると楽しみがふえる」んだって。そんあことないようにおもうんだが、・・・。「70歳からの具体的な心構えと実践」が書いてあるらしい。ドイツ文学者の「老いる極意」と宣伝にある。1,100円だ。安いな、でも買わずにまずは図書館にリクエストしよう。

 池内さんは、2019年に、78歳で亡くなっている。本はいつ書いたんだろう。調べたら、本は2017年に出ていた。

気になる本『私の文学史』(町田康さん)のこととか

 毎週、木曜日は爺の夕食担当日なのでゴーヤチャンプルを作った。大蒜、人参、豚肉、豆腐を炒めて、みりん醤油酒で絡めてから出汁をいれる。スライスした苦瓜をいれたらさっと混ぜるだけで煮込まない。これで完了。

 さて、本日は、ゴーヤの蔓の撤去や、パソコン買い換えの検討やらで本が読めていない。そこで、恒例のブログのテーマも湧いてこない。そんな時は、気になる本のことを書く。
 町田康さんがまた本を出した。広告が出ていた。
 『私の文学史―なぜ俺はこんな人間になったのか?』というタイトルだ。広告には、若い日の歌手をやっていた頃かな、目つきの鋭いかっこいい顔写真が載っていた。天は二物も三物も与えるんだね。音楽に文学にいい顔までもらってずるいじゃないか。
 <一度読んだらやみつきになる、あの文学世界は、いかにして生まれたのか?創作の裏側を「自己暴露」する注目作!」なんだって。読んでみたい。町田さん、酒をやめたからまた本が書けたんだね。NHK出版、968円。安いや。

 『結局、腸が9割』(消化器専門医 川本 徹) アスコム出版 1,450円。
 腸が大切だって私も知っている。消化器だってあなどるなよ。「腸活なくして長生きなし」なんだって。「終活」「婚活」とか、へんな言葉を作るなよ。

『ぼくらの戦争なんだぜ』(高橋源一郎さん) 朝日新書。これも読んでみたい。高橋さんは、結構いい考えの人だと思うので。

私のC型肝炎物語ー続編ー血小板が初めて18.0台になった

 半年AST,ALTが28,20だった。横ばいだが少し上がった。γGTPは24だった。それよりも、血小板(PLT)数が初めて18.0となった。基準値は、15.8〜34.8なので、正常値以内に入っている。これは画期的なことだ。この調子で過度のアルコール摂取を控えていこう。次に、糖尿病関係の数値をみる。血糖(GLU)165、HbA1c7.3と、共に高い。本日は、超音波検査に備えて朝食を食べていなので、空腹時血糖値である。それでも高いのであるから、やはり糖尿病は紛れもない。HbA1cは、前回と同じだと思う。20日後の10月11日に次回の糖尿病受診が待っている。あと三週間こころして運動をやっていこう。 

シーボルトってドイツのヴュルツブルグの生まれなんだって

 10年くらい前に初めてドイツに旅をした。フランクフルトで世界旅行中の三女夫婦と落ちあい、フランクフルト、ハイデルベルグミュンヘンとレンタカーでの旅を楽しんだ。ちょうど今頃の時期だったので、ミュンヘンでオクトーバーフェスティバルに参加してビールを堪能したのが昨日のように覚える。その折に、ミュンヘンで娘たちと別れて、ローテンブルグからフランクフルトに戻る際、最後に一泊したのがヴュルツブルグだった。ヴュルツブルグは、城塞のに囲まれた旧市街をもった小さなドイツの地方といった風情であった。このヴュルツブルグに、あの有名なシーボルトが生まれたとは不覚にも知らなかった。知っていれば、観光の仕方ももっと深まったのにと残念に思う。興
 さて、今回は、「東大病院だより」という東大病院発行のミニコミ雑誌に、加我君孝さん(耳鼻科医)が「医学歴史ミュージアム紹介」という連載を行っおり、その47回目に「ドイツ・ウルツブルグ 医師シーボルトシーボルト博物館」というテーマで書いておられたのを読んだ。興味深く読んだので概要を少しまとめておきたい。それにしても、シーボルトはドイツ人で、オランダの軍医として長崎にきたのが、27歳であり日本人妻の楠本滝との間に、娘楠本イネ(後に医師となる)を残して32歳で、例のシーボルト事件で日本を追放になってしまった。シーボルトは30年後、62歳にして二度目の来日を果たしている。その折には、楠本滝やイネに会っているのだろうか?もしかしたら、シーボルトの伝記小説に書いてあるのかもしれない。吉村昭さんは書いていないかな?

シーボルトの生涯:誕生から江戸参府まで(1796~1826)
1796 ヴュルツブルグに誕生。父親のクリストフはヴュルツブルグ大学医学部助産学教   授。母親はポロニア。
1798 父親の死去。(シーボルト2歳)
1810-1815 ヴュルツブルグのギムナジウム(中学校?)
1815 ヴュルツブルグ大学哲学科に入学
1816 ヴュルツブルグ大学医学部に入学。必須科目の化学、植物学、薬学の講義をとる。他民族の文化に興味を抱く。
1817 解剖学と哲学の教授の出リンガーのもとで、解剖学、植物学、物理学を学ぶ。
1820 外科学、分娩術で医学の学位を得る。
1822 オランダの東インド会社の軍医としてパタビア(ジャカルタ)と日本に行く申請をする。
1823(27歳) 6月27日、ジャカルタを出港。長崎出島の商館医師に任命される。
       8月11日、長崎出島に上陸。日本の医師や研究者のために自然科学と医学について講義する。鳴滝に母屋2つと別棟のついた土地を購入。講義をしながら治療を行う。植物学と動物学の研究旅行をする。日本人の女性・楠本滝(おタキ)と結婚する。
1824(28歳) 出島の一角に植物園を作る。弟子たちにシーボルトが興味を持った分野をテーマにオランダ語のレポートを提出させる。日本人の服装や宗教、歴史、地理、法律、風俗、習慣に関する知識を集めた。
1825(29歳) 植物園に1000種類以上の花や木を植える。
1826(30歳) 江戸城へ参府旅行。37日間の滞在中、長崎屋と江戸城で多くの日本の学者や文化人と知り合う。幕府の天文学者高橋作左衛門景保と親しくなり日本地図を入手する。

(続)

AYA世代って何?―子どもと孫たちのことなんだと知った

 最近、AYA世代って言葉を新聞でよく目にする。なんのことかと思っていたら、
Adolescent & Young Adult(思春期・若年成人)のことなんだという。本日、9月19日は、敬老の日ということだった。昨日から、久しぶりに次女の家族が敬老の日を祝という口実をつけて泊りがけできた。というのは、次女の夫(義理息子)が、この10月頃から中国の広州の会社に出向することに決まったので、団欒の時を過ごす目的もあった。孫は13歳と11歳である。まさに、孫11歳(男児)は声変わりして思春期前期に入りかけている。その親は45歳くらいだから、若年成人ということになるだろう。まさに、AYA世代になる。AYA世代は難しい年代で、家族全体を考慮した包括的な心理社会的支援が求められるんだという。そんなことをいっても、AYA世代のみならず、後期高齢者なんて変な名称を付けられた私たち(70代後半)も大変な世代といえるんだろうな?ということで、後期高齢者のわたしたちは、元気で歩いてAYA世代を支えていきたいものだ。

今週の朝日歌壇と俳壇-「ごろりんと歪な梨の香ること」が秀句だね

<人数や動画再生回数で数値化されてしまう感動(大津市 佐佐木敦史)>⇒永田和宏選:
 こういう歌って何なんだろう。面白くもなんともないのに選ばれる。
<最北の無人駅なる稚内抜海駅が町に点す灯(札幌市 住吉和歌子)⇒永田和宏、馬場あき子共選:
 若い頃に札幌に5年間も住みながら、抜海駅に行ったことがなかった貧しい私。

<ひと房の粒にそれぞれ種ふたつありて明るき葡萄のみどり(直方市 永井雅子)>⇒馬場あき子選:
 永井さんんの歌はみずみずしい感じがする。シャインマスカットだろうか?

デイケアに新人職員入ったらし4階隔離の我は会えねど(川崎市 川上美須

紀)>⇒佐佐木結綱選:
 川上さん、隔離病棟でも強く生きている。短歌が友達だ。

<一期目の民生委員の三年に八人見送り二期目を迷う(観音寺市 篠原俊則)>⇒高野公彦選:
 篠原さん、もと教師で、朝日歌壇の常連の入選者で、民生委員もやっている。二期目もお願いします。

 今週の朝日歌壇は世相かが少し少ない。俳壇に移る。

<ごろりんと歪な梨の香ること(川崎市 上山暢子)>⇒高山れおな選:
 川崎の梨というと、多摩川梨かな?

<よれよれの心整ひ初む九月(仙台市 柿坂伸子)>⇒高山れおな選: 「柿坂さん、今年の実感」と選者のコメントだ。面白い俳句だね。自由なんだ。