TomyDaddyのブログ

毎日の健康管理の記録、新聞、雑誌、書籍等の読書について感想を書いていく。

2021-03-01から1ヶ月間の記事一覧

「墓仕舞い」ってなんだろう?

人は死んだら何処へいくのだろう。死んだら骨が残る。死後の世界があるのだろうか?あの世があるのだろうか。無信心の私はあの世があるとは思えない。もしあの世があるとすれば先に逝った両親や友人たちに会えるのだろうか。共に働いた上司の複数人も同僚た…

家柄と写真エッセイ『たまもの』(神蔵美子)を読んでみた

池澤夏樹さんの『また会う日まで』という連載小説(朝日新聞朝刊)をときどき読んでいる。スタートの初回の頃に、主人公が妊娠した(相手は不詳)従妹と結婚して欲しいと言われ承諾する件があった。時代は明治で主人公の男性は海軍軍人でかつクリスチャンで…

朝日歌壇を今日も読む

今年は菫の花が目立つ。菫のあたり年というのがあるのだろうか。薄紫が美しいのである。 「山路きて何やらゆかし菫草」 の句が浮かんできた。これは好きな句なので調べてみたら、やはり芭蕉の作だという。先日(3月26日)は、皇居における「歌会始」の様子を…

「歌会始の儀」をテレビでみた

皇室の恒例行事「歌会始の儀」が3月26日、皇居・宮殿「松の間」で開かれた。本来は1月予定がコロナ禍の影響で遅れての開催だ。今年のお題は「実」だ。 天皇・皇后両陛下は、新型コロナウイルス感染症の収束を願う気持ちを歌にしている。 人々の願ひと努力が…

「ハンセン病 1834人の解剖録」が見つかった

「ハンセン病 1834人の解剖録」という見出しの記事が載っていた。2021年3月26日の朝日新聞朝刊だ。北條民雄さんの「命の初夜」を読んでから、そして多摩全生園の最寄り駅の清瀬市に住んでいたので、ハンセン病には強い関心を持っていた。「ハンセン病」をめ…

「こころ」漱石を読んでいる

昨日、田山花袋『蒲団』を読み終えた。花袋は群馬県舘林の出身なんだと知った。上京して小説家を志して尾崎紅葉の弟子になりたかったが、田舎者の花袋は紅葉に嫌われて弟子にして貰えなかったらしいという記述を読んだ。『蒲団』は自伝的な告白もので自然主…

造影腹部CT検査の結果を受けて

消化器内科の受診が相次いだ。2021年2月17日に、C型肝炎ウイルス排除後の経過をみるために半年振りに腹部超音波検査を受けた。その折に、胆嚢にポリープが見つかった。胆嚢の壁面の肥厚は随分前から指摘されていた。今回は初めてポリープの影が認められた。…

『官能小説家』(高橋源一郎)を読み始めたぞ

先に読んだ高橋さんの『私生活』の最後で、お父さんが残したノートに残された女性の名前リストを『官能小説家』に利用したと書いていた。興味をもったので、稲城図書館でリクエストして早速にかりてきた。同じ作家の本を連続して読むのは、なんというか同じ…

『オルフェウス変幻-ヨーロッパ文学にみる変容と変遷』(沓掛良彦さん)の書いた本のこと

沓掛良彦さん(東京外語大学名誉教授)が面白そうな本を出した。『オルフェウス変幻-ヨーロッパ文学にみる変容と変遷』という本(京都大学学術出版会・5940円)だ。高くて多分読か買わないだろう。興味を持ったので、記憶と記録のために本日のブログに纏め…

朝日歌壇を今日も読んだ

本日の朝日歌壇の「短歌時評」では、歌人の松村正直さんが「日常生活と社会」というテーマで書いていた。冒頭にこうある。 <短歌には社会詠と呼ばれるカテゴリーがあり、雑誌で特集が組まれたり議論になったりする。そこでは、政権批判や沖縄の基地問題、海…

「人生はつまらんかもしれないなあ」と『私生活』(高橋源一郎作)を読み終えて思った

先ほど、『官能小説家』を稲城図書館にリクエストした。 「亡き父をつまぜかせしは酒なりきその酒をわれ今日も呑むなり(多治見市 野田孝夫)が、今日の朝日歌壇で馬場あき子さんに選らばれて載っていた。読んで面白いが、哀しい歌でもある。 高橋さんの私生…

『103歳になってわかったことー人生は一人でも面白い』(篠田桃紅)を読む

篠田桃紅さんが、つい最近(2021年3月1日)に、107歳で逝去された。5年くらい前に、共に百歳を超えられてい医師の日野原重明先生と篠田桃紅さんとの対談が何処かのテレビで行われた。その様子をいテレビで放映されたのを見て、全く資質の異なるお二人のお話…

「短歌」には滑走期間が必要ですと佐佐木幸綱さんが言う

今日の朝日新聞「文化・文芸」欄「語るー人生の贈りもの」に先般から歌人の佐佐木幸綱さんが出ている。毎回、興味深く読んでいる。佐佐木幸綱さんは、私も持っている本の著者で歌人の佐佐木信綱さんのお孫さんらしい。その父は佐佐木治綱さんで、やはり歌人…

高橋源一郎の「歩きながら、考える」を新聞で読んで思ったこと

昨日読んだ曽野綾子さんの『引退しない人生』の中で、曽野さんがこんなことを書いていた。夜に床に就くときに「今日も穏やかな一日を過ごせて有難うございます」とお礼を言って眠りにつくというのである。曽野さんは、クリスチャンだから神に感謝して当然と…

『引退しない人生』(曽野綾子)を読む

曽野綾子さんのエッセイを好んで読んできた。このクリスチャンの小説家は厳しいことを抜け抜けと言う。臆面もなくなくものを言う。曽野さんの夫の三浦朱門さんも作家であった。私は三浦朱門さんの本を一冊も読んだことがない。晩年には文化庁長官までやった…

新型コロナウイルスワクチンの現在

世界の新型コロナウイルス感染者は、2021年3月15日の現在で、1億1988万8779人。死者は265万3951人だ。1918~1921年のスペイン風邪はどれ位の感染者数だったのだろうか。たぶんどこかの本にはかいてあるだろう。黒木登志夫さんが、新型コロナに関する新しい…

あと何冊読めるかな

『あと千回の晩飯』というエッセーを山田風太郎という作家が何かの雑誌か、あるいは夕刊新聞か何かに連載していたことがある。あと千回というのは、晩飯を毎日食べるるとすると、あと三年くらいで終わりかなという意味なんだろう。山田風太郎は、もともとは…

注目する本『新型コロナの科学-パンデミック、そして共生への未来へ(中公新書)のこと

注目する本『新型コロナの科学-パンデミック、そして共生への未来へ(中公新書)』 黒木登志夫さんがまた本を出した。『新型コロナの科学-パンデミック、そして共生への未来へ(中公新書)』だ。黒木さんは、癌研究の基礎研究者だ。いまから30年~40年…

『私生活』」(高橋源一郎)を読んでいる!

小説家の高橋源一郎さんと村上春樹さんは同年代だろう。村上さんは1949年生まれ、高橋さんは1951年生まれ。ほぼ同じ年代だろう。そして私は1947年生まれなのチョット先に生まれた。これだけの差で随分違うのかもしれない。 ともあれ、『私生活』を読んでいる…

「本がともだち」なので今日も本を読むー『私生活』(高橋源一郎)は面白い

「何が面白くて生きているの」と妻が言う。「美味しいものも食べたいと言わないし、何処かへ行きたいともいわないし・・・」全くその通りなのである。遊びの経験がないから遊び方を知らない。美味しいものを食べた経験がないから、グルメなんとかもわからな…

朝日歌壇を読む

「歌壇」6(2020 June)を稲城図書館で借りてきて少し読んだ。この号では、「塚本邦雄生誕百年没後十五年」という特集を掲載していた。青テントで有名な寺山修二は、1970年代の頃に歌人としても著名で私も知っていた。寺山さんは随分前に早世してしまった。…

新型コロナ変異ウイルス 監視強化(厚労省)のこと

新型コロナの変異株三種類(英国型、南アフリカ型、ブラジル型)は「N501Y」と呼ばれる変異を持ち感染力が強まると懸念されている。一方、N501Yの変異はないが、「E484K」と呼ばれる変異をもつタイプも確認されている。ワクチンなどで獲得した免疫の一部が十…

変異株1ケ月前から4倍強-新型コロナウイルス感染の現況

一昨日は腹部造影検査のため文京区本郷の東大病院に行ってきた。折しも、新型コロナウイルス感染拡大のため緊急事態宣言延長が首都四県で決まった。出来れば受診を先送りしたかったが、検査の変更はできないので予定通り受診した。昨年の4月7日、第一波の感…

「3.11」―あの日から10年

2011年3月11日、午後14時46分、東日本大震災が起こった。あの日から10年が経過した。2011年1月末に、勤務先の役員を退任して、週3日勤務となっていた。あの日は偶然にも次女の家を訪問していた。マンションの19階で呑気に午睡をしていた。急激な揺れで目覚め…

「貰った命」のことについて書いておく

本日は東大病院を受診した。造影剤を静脈注射でいれて腹部CT画像をとってきた。前回の受診(2月17日)時に受けた腹部超音波検査で胆嚢内にポリープ状の蔭が見つかった。その精査のために造影剤を静注してCT像をとることになったのだ。折しも、首都4県に緊急…

村山由佳さん『風よ あらしよ』が吉川英治文学賞を受賞

気になっていながら読んでいない『風よ あらしよ」が、吉川英治文学賞に選ばれた。これは、大正時代の女性解放運動家の伊藤野枝を描いた評伝小説だ。瀬戸内寂聴さんの『美は乱調にあり』も伊藤野枝を描いたものだ。伊藤野枝を書いたものは他にもあるだろう。…

『日本文学盛衰史』(高橋源一郎さん)を読み終えた

『日本文学盛衰史』(高橋源一郎さん)をついに読み終えた。高橋さんがフクシマの柳美里さんと対談する予告がSNSで入ってきたが何時かわからなくなってしまった。 さて、『日本文学盛衰史』には参ったねというのが感想である。面白かった。だが、高橋さん「…

伊集院静『ひとりを楽しむ』を読みたい

作家の森村誠一さんが、作家には定年がないと書いていた。いちどデビューしたら、作家は死ぬまで書き続ける。ところが、80歳を越えた森村さんは鬱病を患い書けなくなった。鬱と闘い克服する有様を『老いる意味』という本に書いたらしい。まだ読んでいないの…

「WHO IS K?」まできたー高橋源一郎『昭和文学盛衰史』

夏目漱石の『こころ』という小説は高校生の頃に読んだことがある。『明暗』も同じく高校生の頃に読んだ。読みかけの文庫本『明暗』をその辺においておいた。見つけて読んだ親父が「お前、こんなのを読んで分かるのか」と言ったのを覚えている。『明暗』に限…

「新型コロナウイルスと平和共存する日のために」を書いた

新型コロナウイルスと平和共存する日のために 「厄除けの呪文のように唱えてるファイザーモデルナアストラメディカ(大阪市 鹿戸仁美、「朝日歌壇」より」 宮坂昌之著『新型コロナ7つの謎―最新免疫学からわかった病原体の正体』を読んだ。折しも新型コロナウ…