2023-01-01から1ヶ月間の記事一覧
日本の冬の風景がおかしいぞ。椋鳥もヒヨドリも飛んでこない。庭先の南天やピラカンサの赤い実が年を越えて二月になったのにまだなっている。例年なら、年越し前の12月の寒い日に椋鳥が群れを成して飛んできてあっという間に食べつくし糞を辺り構わずにまき…
映画「人生クライマー 山野井泰史と垂直の世界」を観てきた。こんなふうに生きている人もいるのだと思った。人は生きたいように、やりたいように生きていっていいのだ。 <1996年、ヒマラヤ・マカル―西壁。かつて、世界最難関の居壁に、たった一人で挑んだ若…
今年の「歌会始めの」題は何だったのだろう?すっかり、新聞もテレビの報道も聞きそびれた。それにしても、い一年の初めが皇室のひとたちが歌を作るという日本の習慣というか伝統はなんと雅やかなものだろうか。他の国にそんな伝統はないだろうと思う。 さて…
『田舎教師』(田山花袋)を読み終えた。上州の空っ風がこころを吹き抜けたような気持ちが読後に残った。日露戦争の戦勝の記念日に薄幸のひとりの青年がなくなった。『田舎教師』は田山花袋の若き日の姿で、のちに上京して作家になるという志を遂げるのかと…
「認知症」になりかけているのかな? 最近、物忘れと失敗が多い。川崎市麻生区の「やまゆり」という市民活動の講座の一つ「シニア講座(全五回)」に昨年末に申し込んだ。受理されて、今年(2003年)1月14日(月)が第一回であった。出席した。Aグループに配…
『勉強の哲学ー来たるべきバカのために』(千葉雅也, 文藝春秋)を、先日から『「知の技法」入門』と併行して読み始めていた。しかし、ここで一旦、中断しようと思う。理解できないのだ。 著者の「はじめに」は分かった。 <この本は、勉強が気になっている…
昨日、エーザイが開発したアルツハイマー病の薬について触れた。本日は標記のようなとても興味深い記事を読んだ。米国の専門誌ニューロロジーに掲載されたんだという(瀬川茂子さんの記事)。 <慶応大のグループは、アルツハイマー病による認知症と、ほかの…
「アルツハイマ―薬開発 ”標的”は」という記事を」が朝日新聞朝刊(2023年1月24日)に出ていた。野口憲太、後藤一也、瀬川茂子さんという三人の記者が纏めたものだ。 これは、エーザイなどが開発して、米国で1月6日に承認されたアルツハイマー病の薬「レカネ…
作家の加賀乙彦さんが亡くなったのはつい最近だ(2023年1月12日)。誰かが追悼文を書くだろうと思っていた。本日の朝日新聞朝刊(2023年1月24日)にロシア文学者の沼野充義さんが標題のタイトルで追悼を寄せていた。「寄稿」となっているので、依頼ではなく…
『知の技法入門』(小林康夫・大澤真幸)を、わからないなりに読んでいる。 第3章の「サルトルから学ぶ二十世紀思想」まできた。 2.サルトルから学ぶに二十世紀思想 実存主義⇒構造主義⇒ポスト構造主義、近代の中で資本主義という問題浮かび上がり、そこに…
片手取りからの入り身の稽古に気づきあり。山本Hさんに教えていただきました。忘れないように要を書く。▶左半身の左構え: (1)握られた手首の親指を支点に捻りながら、右掌を相手の腕間接に添えて推すようにする。相手の右手が外れる。 (2)もう一つの…
和田秀樹さんが、まだ本を出した。『80歳のかべ』も『ぼけのかべ』もまだ読んでいないのにまた出した。ついていけないよ。少し休んでくれと、言いたい。とは言っても、今度の本は一関心があるので、記憶と記録のため概要をまとめておきたい。 「高齢期、じつ…
俳句のほうが、からっと世相と自分を切り取る感じがする。一方、歌壇の方は、暗い世相に引っ張られているように思う。そこで、今週は、俳壇からよむ。 <熱燗の力貰うで歌ひけり(尼崎市 田中節夫)⇒長谷川櫂選: <なにもかも捨てし枯木に希望あり(東京都 …
気になる本『太陽の男ー石原慎太郎伝』(猪瀬直樹、中央公論新社)が出た。誰か書くだろうとは思っていた。石原慎太郎が田中角栄をモデルに一人称で書いた『天才』を面白く読んだ。ヤクザの安藤昇のいついて書いたものも読んだ。石原慎太郎を書くとしたら誰…
『勉強の哲学ー来たるべきバカのために』(千葉雅也、文藝春秋、2017年)を読み始めた 『勉強の哲学ー来たるべきバカのために』(千葉雅也、文藝春秋、2017年)を、稲城図書館の返却棚で見つけた。返却棚で本が私に微笑んでくることが多い。『夫の息子』(藤…
「二十世紀の思考の大きな流れを知る」というタイトルがついている。 1 資本主義は脱構築(ディスコンストラクション)だ! 上記の、標題を読んでも何もわからない。俺ってバカなんかなあ、と思う。 「主体」について考えてみよう って、書いてあるが、「主…
作家の加賀乙彦さんが亡くなったことが、朝日新聞(2023年1月19日)朝刊に出ていた。93歳で、1月12日に逝去された。老衰とのことだ。加賀さんは、本名は小木貞孝で精神科医だ。『頭医者』という、東大の精神医学教室(赤レンガ)をモデルとした小説を書いてい…
朝日新聞の朝刊がくると一面の書評欄を読む。合気道の仲間は朝日新聞が嫌いのようだ。産経新聞が良いという。会社員時代には日経新聞が電車の網棚に捨ててあるので拾って読んだ。毎日新聞を購読したこともある。群馬の田舎で過ごしていた今から60年前には読…
本日は合気道の水曜稽古に参加した。鈴木師範の指導で片手取りの各種の技の稽古をした。美しい稽古楽しい稽古ができたろうか?今日一日生きることに感謝して接するひとに優しくできたろうか?内村鑑三さんが人生の目的は品格の完成にあると言ったとか!今日…
『疼くひと』(中央公論新社、1760円)のことが書評とか広告にでいたのは去年だったと思う。「古希をむかえ、老いを感じていた燿子だったが、SNSで出会った年下の男に身も心も溺れてーーーセンシュアルで真摯なラブ・ストーリー」というキャチ―が出ていた。…
「知の技法入門」(小林康夫・大澤真幸)という本は、若い人向けに作った本なのだろう。先日から読んでいて、Ⅰ 入門編 第1章 「人文書入門」ータイタニック号の乗員のためのブック・ガイド を読んだ。この章の後に、「人文書案内」というのが付いている。人…
「エーザイは、1月16日に、アルツハイマー病の新薬「レカネバム」の国内での製造販売に向けた承認を厚生労働省に申請したと発表した。」 標記の記事が、昨日(2023年1月16日)朝日新聞の夕刊で読んだ。既に米国では承認申請が出されている。興味深いので概…
令和5年の「三歩会」の初回は、大船から鎌倉中央公園を抜けて、鎌倉の葛原神社を参拝して、化粧い坂を下って鎌倉駅へと歩いた。この日は、ゆっくりと新聞を読めなかったが、気になる広告が目に飛びこんできた。「ゼロからの『資本論』」という本(NHK出版、…
<小春日の余りのやうな昼だから少し遠いが本屋に寄ろう(茨木市 瀬川幸子)> <ちかぢかに来るべきものが来るようなそんな気がするプーチンの顔(名古屋市 小林有三)>⇒「小林さ、怖ろしい予感」と永田さんがコメント。 <腕を吊る兵にやさしくとカーディ…
君和田怜の新刊『原子力空母を撃て!』を読み解く 新しい形のSF小説誕生として捉えた。君和田怜さんの新刊『原子力空母を撃て!』を読み終えての印象だ。単なるSF(サイエンス・フィクション)ではなく、バイオサイエンス・フィクション(BSF:Bioscience Fi…
第14回目指せ! アクティブシニア講座ーこれからは、人生二刀流「私」の時間と「地域」の時間ーというのを本日、新百合ヶ丘の麻生市民交流館やまゆりで受けてきた。無料講座なので挑戦した。主催は認定NPO法人あさお市民活動サポートセンターであった。募集…
『わたしの名前は「本」』という本を読んだ。返却するので概要をかいておきたい。 ジョン・アガード作/ 二―ㇽ・バッカ―画、金原瑞人訳。(フィルムアート社、1600円)。この本は本についての本なのだ。本はパピルス、つまり紙からはじまったので、紙つまりペ…
石井昭男さん(「明石書店」創業者)が2022年12月30日に新型コロナウイルス感染症で逝去(82歳)という訃報記事が、朝日新聞朝刊(2023年1月13日)に載っていた。 石井さんと直接の面識がなかった。明石書店社屋は湯島にあった。もしかしたら本郷か湯島あた…
『原子力空母を撃て!』が届いた。早速、読み始めた。君和田 怜さんの2冊目の本である。前作『小さな時計台が語る小さな町の物語』(2022年12月)に続いて牧歌社から出た。1700円。今回もアマゾンから購入したので、読んだらレビューを書こうと思う。
「資本論」を第三節まで読んだ。さっぱり分からない。「抱擁家族」を読み終えた。少し分かった。文学は突き抜けて生きる力になる。本を読みながら、伊豆高原大室山の麓の中央区保養所で寛いでいる。 持参した文藝春秋100周年特大号に、内館牧子さんが標題 <…