TomyDaddyのブログ

毎日の健康管理の記録、新聞、雑誌、書籍等の読書について感想を書いていく。

「羊膜」を目に移植!

 子宮内で赤ちゃんを包んでいる羊膜を、目の病気やけがの治療に使う「羊膜移植」が臨床に広がり始めている。臍帯血の医療への利用は大分前から聞いているが羊膜の移植のことは知らなかった。本日、2019年9月18日の朝日新聞朝刊の記事で読んで知った。羊膜は半透明で弾力があり、傷の修復を促す働きがある。他人から提供された羊膜を移植しても拒絶反応はほとんど起きず免疫抑制剤は必要ないのだという。結膜を取り除いてから角膜の上に羊膜を移植すると結膜の増殖を抑えられる。角膜に光が入るようになりゆがみも改善した。本日の新聞で紹介された患者さんは移植から1週間ほどで徐々に見えるようになり、1カ月で視力が従前の0.8まで回復したという。羊膜移植は米国で1930~40年ごろから目のけがなどでつかわれ、国内では1990年代から東京医科歯科大学京都府立医科大学などで臨床研究が始まった。2014年には保健適用になり、現在では日本全国で年間約500例の移植手術が行われている。ここまで臨床応用が進んでいることを医学・医療出版社に42年も勤務していたG爺は知らなかった。それにしても羊膜というすごい膜で守られて赤ちゃんは生まれてくるのだ。羊膜はて帝王切開という特殊な出産の際に提供される。そのため保存して提供する「羊膜バンク」が出来ているという。全く医療の進歩はすごいもんだ。