TomyDaddyのブログ

毎日の健康管理の記録、新聞、雑誌、書籍等の読書について感想を書いていく。

ノーベル文学賞が2年分決まった!

この時期に恒例のノーベル文学賞が発表された。昨年は選考委員側の不祥事でで決まらなかった。そのため今回、2018年のノーベル文学賞ポーランドの作家オルガ・トカルチュクさん、2019年の同賞にオーストリアの作家ペーター・ハントケさんに決まった。トカルチュクさんは、1962年、ポーランドの西部の都市スレフフ生まれで、セラピストを経て作家になった。何のセラピストなのだろう?文学の専門出版社「ルタ」を設立したが、2003年以降は執筆に専念してきたという。旅と移動というモチーフで116の断章をつないだ「逃亡派」でポーランド芥川賞のような「ニケ賞」を受賞している。旅をモチーフというと、アメリカのフォークナーの「八月の光」やロシアのマクシーモフの「創造の七日間」を思い起こす。今読んでいる工藤正廣さんの「アリョーシャ年代記」も旅の文学に入るだろう。授賞理由は、選考委員会は「森羅万象への情熱を武器に、限界を乗り越える様を乗り越える生き様を物語る想像力に対して」と述べている。ポーランドの文学はといえば、『尼僧ヨアンナ』しか私は読んだことがない。この機会に女性作家トカルチュクさんの「逃亡派」を読んでみたい。一方の、オーストリアハントケさんは1942年オーストリアの生まれ。小説に限らず多方面で活躍しており1966年初演の「観客罵倒」や「カスパー」(1968年)など、前衛的な戯曲を発表しているという。2014年には、ドラマや劇作を対象として「国際イプセン賞」を受賞している。受賞理由は、「巧妙な筆つかいを駆使して、人類の歩みの中で残された末端部分や特異な部分に踏み込んだ影響力のありゅ諸作品に対して」と選考委員会が述べている。ということで、まずはトカルチュクさんの本(翻訳されいるかな?)を捜してみよう。