「iPS備蓄にゲノム編集」という興味深い記事を朝日新聞朝刊（2019年10月10日）で読んだ。記憶と記録のためにその概要をまとめておきたい、
再生医療に使うiPS細胞を備蓄する「ストック事業」について、ゲノム編集の技術を使い拒絶反応が起きにくいiPS細胞を作る方針を京大iPS細胞研究所の山中伸弥さんが明らかにした。拒絶反応が起きにくい特殊な免疫の型（HLA）を持つ人間の血液を元に、iPS細胞を作って備蓄するのだという。全くすごいことだ。iPS細胞の臨床への応用は、網膜の再生など眼科領域で始まったばかりだが、可能性には目を瞠る思いだ。
つい先日、NHKの「あさいち」というテレビ番組に山中さんが出ていた。研究所長となった山中さんは、研究現場に居たい気持ちを越えて、メッセンジャーになって社会にiPS細胞の宣伝をしているようだ。研究費を集めて有効に活用するために必要な役割なのだろう。
