昨日はかつて勤務していた会社の先輩のが入居された「介護付有料老人ホーム」を訪問した。その手土産に、いま断続的にこのシリーズで書いている<私の「医人」たちの肖像―日野原重明さん>の1回~10回までをプリントしてお渡ししてきた。このなかで1992年に聖路加国際病院が完成した折に私が日野原さんにインタビューしたときの話も含めた。
「人は一生をおわるにあたり、<私の人生はそれなりによかったのではないか>と思いながら最期を迎えられたら一番よいのではないか、そうなるように手助けをするのが<有終の医療>という意味だ。」
まことにそうであろう。医療に限らず、生きてきた証ー家族のとこと、社会のなかで過ごしてきた仕事のこと、等々。<私の人生はそれなりによかったのではないか>と思えることを願いながら、私はこの日録を記述している。