TomyDaddyのブログ

毎日の健康管理の記録、新聞、雑誌、書籍等の読書について感想を書いていく。

映画「人生をしまう時間(とき)」を観てきた!

  映画「人生をしまう時間」は外科医がたどりついた最後の医療現場だ。それは「在宅」の終末期医療だった。その外科医はかつて東大病院の外科医であった小堀鴎一郎医師である。この小堀さんは作家で医師の森鴎外の孫である。消化器外科医として東大第一外科医として手術に明け暮れた経験を持つ。私が医学医療系の出版社に勤務していた1980年~1990年頃の第一外科は森岡恭彦教授の時代だから、小堀医師にはどこかでお目にかかっていたのかもしれない。
 それはともかく、映画は埼玉県新座市にある「堀之内病院」が展開している「在宅」の終末期医療の記録である。今の時代にこのような医療がすぐ近くで行われているのは大きな驚きだ。患者と家族とともに様々な難問と向き合い、奔走する医師や看護師、ケアマネージャーたちの姿がたくましく思えた。かつその活動は淡々としているように見えた。このような医療を誰もが望んでいるにちがいない。しかし「在宅」のまま最期をむかえるいことは並大抵ではないだろう。
 この映画は、NHKBS1スペシャル「在宅死<死に際の医療>200日の記録」に新たなシーンを加えて再編集を施した映画だ。この番組は大きな反響を呼び、「医療ジャーナリスト協会賞大賞」を受賞している。