TomyDaddyのブログ

毎日の健康管理の記録、新聞、雑誌、書籍等の読書について感想を書いていく。

「雑誌広告」を考える!

 街の本屋が消えたことはこのブログでも触れた。かつては空いた時間に駅近の本屋に立ち寄るのが楽しみであった。平載みの本のタイトルを見たり雑誌を抜き出してパラパラとみて,時には買うこともあった。月刊誌文藝春秋は毎号本屋でみて買っていた。ところが駅近の本屋が消えたので買いそびれてしまう。雑誌やコンビニや生協ストアの雑誌コーナーでも時折おいてあるので買っていた。ところがコンビニには2冊くらいしか置いてないので直ぐに品切れになるので今回は買っていない。

 世の中はインターネット、電子ジャーナルの時代となって、本はもちろんだが特に雑誌の売り上げは苦戦しているのではないだろうか? かつて私は医学雑誌の編集担当だったので雑誌業界の苦戦については他人事とは思えない。つい2年いくらいまえに、競合する「週刊文春」と「週刊新潮」の間の特集企画争いの事件があった。たしか特集企画電車の中吊広告の内容を、一方が手をまわして事前に盗みとったとか言う問題であったと思う。どちらも売れそうな企画の先陣争いをしていたのだろう。

 さて、このような状況のなかで、今日の朝日新聞の雑誌広告をみて面白い現象に気がついた。「週刊現代」(講談社)と「週刊ポスト」(集英社)が殆ど同じような特集をしているのである。競合ではなく寧ろ同様企画なのだ。
 「週刊現代」の特集はこうだ。「病院の薬は、やっぱり危ない。毎日、一緒に飲み続けると命にかかわる。生活習慣病の薬とサプリ。この組み合わせが危ない。高血圧の薬と『DHA』 糖尿病の薬と『ウコン』ほか。『健康食品+薬』でこっちも危険だ。予想外の副作用。青汁と通風薬 ナットウキナーゼと鎮痛剤。アロエと下剤ほか。」
 「週刊ポスト」の特集は次のようだ。「総力14ページ特集:命を守る健康新情報。『体にいい』と言われてきたのに、実は逆効果だった? この『食品』で寿命が縮む。卵と『心臓病』。野菜と『脳卒中』。赤身肉と『大腸がん」。ホウレンソウと『腎臓疾患』乳製品と『前立腺がん』フルーツジュースと『糖尿病』イクラと『胃がん』ほか。最新論文に記された死亡率とがんリスク。」

 なんだこの広告は!?これらの特集を読めば読者は不安になるだけだろう。「過ぎたるは及ばざるがごとし」という言葉の通りだろう。先日見たテレビ(ビートたけしの出ているのかな?)、「心臓病にいちばんよい食物はするめ烏賊」というのがあった。これは、「するめ烏賊」の栄養分が健康に良いのではなくて、「するめ烏賊」は咬まないと食べられないので、よく噛むことによって唾液の中の「なんとかチン」という物質が増えて血管を強くするというものであった。翻って、今回の「現代」も「ポスト」も、正鵠を得ている部分もあるのだろうが、酷い内容の特集ではないだろうか?これで売れるのか? うれるのだろう。だが読者の役に立つのかな?もっと良い特集を独自に立てて格調のたかいエレガントな広告を出してほしい。これでは雑誌業界の衰退につながるだけだろう!