TomyDaddyのブログ

毎日の健康管理の記録、新聞、雑誌、書籍等の読書について感想を書いていく。

ゲノム編集のヒトへの応用(臨床応用)の規制へ

 「ゲノム編集で赤ちゃん禁止」の見出しの記事を読んだ。人間の受精卵にゲノム編集技術を使い、子宮に戻して着床させる臨床応用について、厚生労働省の専門員会は、12月4日(2019年)、禁止するための法規制を含めた制度を作るべきだと報告をまとめた。今後、政府が具体的な規制の内容について法律や指針作りを進める。

 ゲノム編集技術を人間の受精卵に使って赤ちゃんを誕生させることは、安全性や倫理面からのl問題を指摘する声が多かった。厚労省の専門家委員会では、ゲノム編集技術を受精卵に使うことで意図しない遺伝子の改変が起こる懸念や世代を超えて影響が残るおそれがあるとして法律で規制する必要があるという意見が大勢を占めた。昨年の11月、中国の研究者がゲノム編集技術でHIVエイズウイルス)に感染しにくい体質にした女児(双生児)を誕生させた。これに対し安全性や倫理面から世界中から批判を浴びたのは記憶に新しい。

 受精卵のゲノム編集の応用で考えられる一つは遺伝病の治療だ。例えば、家族性の遺伝病で知られるハンチントン舞踏病がある。子どもに50%の確率で遺伝するが、根本的な治療はない。だからと言って、ゲノム編集技術で確実に遺伝病を防げるのかの確証はない。あらたな遺伝子改変技術は、遺伝病家族に希望と共に新たなジレンマを齎した。