TomyDaddyのブログ

毎日の健康管理の記録、新聞、雑誌、書籍等の読書について感想を書いていく。

お正月とお酒と「しらふで生きる」

  令和二年の5日目が過ぎようとしている。お正月と言えば祝いと称して朝からお酒を飲むことがゆるされる。神社を参拝すと振る舞いのお酒が飲めたりする。お酒はお神酒(おみき)とも呼ばれる。昨日は所属する合気道同好会の発稽古のあと皆と居酒屋でビールと焼酎を飲んだ。今年の正月はあまりお酒を飲まなかった。それでも連日缶ビールや日本酒を1合から2号くらいは飲んだ。今日は今日とて夕食が鍋だったので缶酎ハイと缶ビールを一缶ずつ飲んだ。連れ合いに呑もうといっても飲みたくないと飲まない。お酒を酌み交わすと言う言葉あるように、お酒はほかのひとと共に飲むのが美味しいように思う。

 白玉の歯にしみとほる秋の夜の酒はしづかに飲むべかり (若山牧水

 若山牧水はお酒好きの歌人として知られる。この場合の酒はもちろん日本酒の冷であろう。一人で飲む酒だ。最近は「純米酒」や「吟醸酒」などという言葉がある。昔の酒は「純米酒」に決まっていた。終戦後の物不足時代に「合成酒」という紛い物ができたので区別するために「純米酒」という言葉が必要になったのであろう。

 「酒は百薬の長」という言葉がある。お酒を上手に飲めば健康維持にこの上ないプラスの効果を発揮する。しかし酒は一歩間違えば毒物であり人の健康を害することは明らかであろう。度を過ぎればアルコール依存症という病になる。なにを隠そう隠さなくても私もアルコール依存症になっている。夕方になると無性に酒が飲みたくなる。夕方でなく昼日中でも汗をかいたり一仕事のあとはビールを飲みたくなる。

 さて、本日の朝日新聞に「しらふで生きる―大酒飲みの決断(町田 康)」の広告が大きく掲載されていた。「幻冬舎の話題作」との売りだ?本はよく売れているのだろう。幻冬舎はセンセーショナルな本作りに秀でている。キャチフレーズはこうだ。
 「30年間毎日酒を飲み続けた芥川賞作家は、4年前から一滴も飲んでいない。何が起きたのか?どうやってやめたのか?人生の寂しさと短さを酒なしで味わおうと思った。」
 この本を読みたい。買えばいい。だが買いたくない。図書館で借りて読めばいいのだがまだ最寄りの図書館に置かれてない。買ったほうがいいかな?
 「人生の寂しさを酒なしで味あう」なんということだ。私の父も母も私を生んで寂しく死んでいったことを私は知っている。「親というものは子どもの踏み台になればいいのだ」と自分の父親に対して(直接ではないが)言ったことがある。人は自意識を情感を持つが故になんと寂しい生きものだろう。いや私は子どもの頃に飼っていた牛が涙を流したのをみたことがある。牛も馬も寂しいときがあるのだと思う。

 「おしえてくださいこの世に生きとし生けるもののすべての生命に限りがあるならば海はしにますか山はしにますか風はどうですか空もそうですかおしえて・・・」(防人のうた さだまさし)。
 こんなすごい詩を書くさだまさしさんは酒を飲まないのかもしれない。しらふでないと書けない詩だ。実行は難しいが「しらふで老後をいきる」を私も目指したい。