TomyDaddyのブログ

毎日の健康管理の記録、新聞、雑誌、書籍等の読書について感想を書いていく。

「ピンピンコロリとは?」に寄せて

 医療の進歩が病人を増やす。「あれ?医療の進歩が健康な人を増やすのじゃないの?」前者が正解である。人は死ぬべきものなのだからなかなか死ねないと病人として生きることになる。
 「ピンピンコロリが理想だね」齢70歳を越えると友人たちとの語らいの結論がそれである。友人と会うと病気の話と孫の話が多くなる。そこで、なるべく孫の話と病気の話はしないようにしている。孫のいない人もいるし、病気の話はどうしても暗くなるからである。

 体育指導が専門の長野県職員が、高齢者との対話の中から「ピンピンと生きてコロリと死ぬ」というフレーズを思いつき、「PPK運動」として学会で発表したのが1979年だそうだ。『ピンピンコロリをめぐる物語』という文章を書いた武藤香織教授(東大・保健学)は、「もともとは丈夫であることに力点を置いていた<PPK運動>は医療費抑制や介護予防推進の文脈で使われるキャッチフレーズに変容した、と分析している。
 以上のことは、本日の朝日新聞(2面)の『「ピンピンコロリで医療費削減の幻想』というタイトルの記事から引用してまとめた。
 実はPPKの実現は、言うは易し行うは難し、の典型であると思う。米国の大学教授らが国際比較した調査では、日本は男性が70.6歳、女性が75.5歳(10年時点)で世界一長い。明日は私の73歳の誕生日だ。既に男性の健康寿命PKK)年齢を超えたことになる。49歳時にC型肝炎ウイルスのキャリアと判明、55歳からは糖尿病を抱えて過ごしてきた身にとっては上々の結果であろう。団塊の世代が75歳以上の後期高齢者になる2025年、高齢人口がピークに達する2040年どう乗り切るかが喫緊の課題なのだと言う。