久し振りに多磨霊園を訪れた。その帰りに都立浅間山に登った。多磨霊園の西口近辺から浅間山に入る山道があある。霊園の縁から山に入ると歩いて5分ほどでキスゲ橋が浅間山通りの上に架かっている。キスゲ橋をわたって山道を5分ほど登っていくと浅間山の頂上である。「浅間山 標高79.6メートル」と表示した看板が立っている。国土地理院の三角点もある。80メートルに満たなくとも立派な山なのである。キスゲ橋の名にあるように山肌にはムサシノキスゲの群落がある。武蔵野キスゲはニッコウキスゲと似ているが葉と花はニッコウキスゲと違ってむしろ野カンゾウに近いとの説明があった。浅間山に登る山道には直登の道に男坂、すこし勾配がなるい巻き道に女坂の名前が付いている。この男坂と女坂という名付け方は他の山でもよく見かける。急峻な道を男坂、なだらかな登りを女坂とというのは如何なものかの気もする。武蔵野キスゲは4月～5月頃が盛りらしい。昨年6月に訪れたときにはムサシノキスゲは終わり山百合が今を盛りと咲き乱れていた。都心からあまり遠くない東京の浅間山は宝の山と思う。この豊かな自然と虫や小さな動物たちを大切に守っていきたいものだ。新型コロナウイルス感染が拡大する状況のニュースの中で自然を大切にの意を更に強くした。
