TomyDaddyのブログ

毎日の健康管理の記録、新聞、雑誌、書籍等の読書について感想を書いていく。

「くっすん大黒」(町田 康)を読んだ!

「しらふで生きる」が面白かったので、この作家はいったいどんな小説を書いているのかとおもい稲城図書館で「くっすん大黒」を借りてきて読んだ。平成8年(1995年)に文学界7月号に掲載されたものだ。翌平成9年(1996年)に処女小説を刊行したとある。この文藝春秋の単行本の前には著者全身写真が載っている。チョット神経質そうな色白の美青年ではないか。パンクロック(中身は私は知らない)の歌手から出発して、処女小説「くっすん大黒」は芥川賞の候補になっている。

 書き出しはこうだ。「もう三日も飲んでいないのであって、実になんというかやれんよ。・・・」出だしから、ハチャメチャの感じなのである。それでも出だしから惹かれて最後まで読んだ。話の筋はわけのわからないのだが、文章に意外と小気味のよいリズムがある。この小説はいったい何をいわんとしているのか訳がわからん。処女作が候補になったということは評価されたのであろう。この本にはもう一つ『河原のアバラ』という作品が載っている。これも読み始めた。

 それにしても天は二物を与えるんだね。