作家の藤田宜永さんんが、1月30日に亡くなった。藤田さんの作品は幾つか読んだことがある。奥さんの小池真理子さんも作家だ。二人とも小説家でたしか小池さんの方が先に直木賞を受賞されて、あとから藤田宜永さんも受賞した。二人とも作家で直木賞作家というのも珍しい。何年か前に住居を軽井沢に移したと言うのを雑誌記事で読んで知った。小説家というのは通勤がないのだから何処に住んでも良いのだと思った。そういえば、伊集院静さんは仙台に居を移している。仙台在住と言っても東京での仕事のために都内に別邸を持っているのではないかと推察する。そうでないと銀座にチョクチョク飲みになんか行けないだろう。話が横みちにそれたが藤田さんは69歳で肺線がんで亡くなられた。多分、喫煙家だったのだろうと思った。3月7日の朝日新聞の夕刊に、黒須仁さんが「たばことサングラスー饒舌の相棒」という追悼文を寄せていたので読んだ。
「彼にとって、たばこは他者と接する際の盾で、サングラスは決して脱げない鎧であった。」このように、黒須さんが書いていた。自分より４ 歳も若い方が亡くなると、何故か切ない気がする。藤田宜永さんの本を再読してみたい。
