TomyDaddyのブログ

毎日の健康管理の記録、新聞、雑誌、書籍等の読書について感想を書いていく。

しらふで本を読む!

 「しらふで生きる」(町田康さん)を読んでから酒を中断して、禁酒ではなく機会飲酒はしているが、殆どは飲んでいない。そのため幾つかの利得が得られている。夕食のあとで片ずけを済ませると身体が軽くなる。そのために本が読める。先日は町田康さんの「くっすん大黒」を読んだ。同じ本に収録されていた『河原のバサラ』もついでに読んだ。勢いで読んでしまったがさっぱり何だかわからない。だいたい文体が破格なのだ。こんなのは読んだことがなかった。『くっすん大黒』もめちゃくちゃの文体で勢いのある会話が続く。これもじつのところわけのわからん話なのだが、この処女作が芥川賞の候補になっている。ということは斬新なリズムのある文体が当時は注目されたのであろう。この作品発表(1996年)から4年後の2000年には『きれきれ」という作品で芥川賞を受賞している。この『きれぎれ』をネットで購入しようとしたら中古書が125円だった。郵送料をいれると500円を越えるので買い控えをした。その代わり『権現の踊り子』(講談社)と『ホサナ』(講談社)の2冊を稲城図書館で借りてきた。読んでみる。 なにしろしらふでいると本が読めるのである。町田さんの文体はハチャメチャ調なのでこれもそうなのだろうか?ところで町田さんは「パンクロック」の歌手だという。「ロック」というのは矢沢永吉とかの歌なんかだと思う。ネットで「パンク」をひくと、へんな髪形をしてミョウナ格好の若者姿が出てくるだけで、「パンクとはなにか」の説明が」でてこない。それで想像すると「パンクとはハチャメチャなセリフで生きざまを歌いあげる若者のロックの一つなんだろう」となる。

 町田さんは「呑んでも呑まなくても人生は淋しい」というので、「そうであるならば齢73歳の爺の私もしらふで生きなおしてみよう」と考えている。すると今日も本が読める。