TomyDaddyのブログ

毎日の健康管理の記録、新聞、雑誌、書籍等の読書について感想を書いていく。

「私のC型肝炎物語」第8章:C型肝炎ウイルスの終わりから新型コロナウイルスの始まりへ・・・

第8章: C型肝炎ウイルスの終わりから新型コロナウイルスの始まりへ・・・

 

 ■新型コロナウイルス感染拡大―緊急事態宣言が発令された!■

  • 2020年4月7日:

 2020年4月7日(火曜日)の午後7時、新型コロナウイルス感染拡大防止のため緊急事態線宣言が発令された。7月24日から開催予定だった東京オリンピックは延期となった。梅の花から桜の花へと、花々が咲き乱れやがて新緑がいちばん美しい季節が近づいている。しかし、今年は4月になっても、毎日のように散策する雑木林も何故かよそよそしく感じられる。気のせいか鶯の囀りも遅く、時折聞こえる峨眉鳥のけたたましい鳴き声が懐かしい。
 4月10日午後11時時点で日本全国の新型コロナウイルス感染者数は、昨日より684人増えて6898人を数える。既に133人の死者も報告されている。世界に目を移すと感染者数は160万5548人、死者は9万5808人に上る(10日午後6時現在、米国ジョンズ・ホプキンス大学集計)。ワクチンも治療薬もない新型コロナウイルス感染拡大を前にして、私たちは見えない恐怖にただ怯えるばかりだ。緊急事態宣言の中身の骨子は「密閉・密集・密接」の三密を避けることが必須だという。人と人との接触の機会を7~8割減らすことが出来ればこの2週間以内に感染拡大を防止できるとの予測がなされている。不要不急の外出を避けてひたすら家に留まり蟄居すべきとされる。私の場合は4月22日にC型慢性肝炎の治療の一環として超音波検査と血液検査を踏まえての経過観察のため内科受診が予定されていた。これを8週間遅らせて6月17日(水)に繰り延べした。この時までに収束するのか予測はつかない。C型肝炎ウイルスと同じく新型コロナウイルスも感染経過の中で変異し、世界で三つのタイプがあるとの報道がある。

 「ウイルスという存在は生命の進化に不可避的な一部」ということだ。(朝日新聞朝刊、4月3日、「福岡伸一動的平衡」より)。福岡さんは次のように記述している。
 「今、世界中を混乱に陥れている新型コロナウイルスは、目に見えないテロリストのように恐れられているが、一方的に襲撃してくるのではない。まず、ウイルス表面のたんぱく質が、細胞側にある血圧の調整に関わるタンパク質と強力に結合する。これは偶然にも思えるが、ウイルスたんぱく質と宿主たんぱく質とにはもともと友だち関係があったとも解釈できる。・・・ウイルスはもともと私たちのものだった。それが家出し、また、どこかから流れてきた家出人を宿主は優しく迎え入れているのだ。・・・ウイルスは私たちの生命の不可避的な一部であるがゆえに、それを根絶したりすることはできない。私たちはこれまでも、これからもウイルを受け入れ、共に動的平衡を生きていくしかない。」

 ■待たれる―新型コロナウイルスと平和共存する日■

 ところどころ端折りながら長い引用をした。「それを根絶したりすることはできない」という記述は、ともすれば衝撃的な話である。しかし、考えてみればこれまで我々人は、エイズウイルスもヘルペスウイルスや他のウイルスをも根絶したのでなく、共存状態を保っているのである。免疫学という分野は、文字通り「疫を免れる」という字義である。相手を根絶するのではなく、疫を免れて生きてゆくものである。新型コロナウイルスに関しても一刻も早く「疫を免れ」共生する道が発見されると信じたい。それにしても、今回の新型コロナウイルスの全地球規模の感染拡大は、「これ以上地球を汚すな」という警告のように思えてならない。
 「私のC型肝炎ウイルス物語」の終わりは、新型コロナウイルスの始まりと重なってしまった。SNS報道によると、結核予防のワクチンBCG接種が新型コロナウイルス感染予防にもなっているのではとの期待もある。かくなるうえは一刻もはやく新型コロナウイルスとの平和共存の道が見つかるのを祈るばかりだ。
 (tomydaddy blog  2020.4.11)

(「私のⅭ型肝炎物語」第8章:C型肝炎ウイルスの終わりから新型コロナウイルスの始まりへ・・・)