TomyDaddyのブログ

毎日の健康管理の記録、新聞、雑誌、書籍等の読書について感想を書いていく。

スペイン風邪に学ぶここと

 第一次世界大戦の終了、そしてロシア革命の起こった1918年にスペイン風邪が全世界に流行ったということは知っていた。その名称の謂れや実態は知らなかった。ここで記憶と知識の整理のために纏める。

 20世紀最悪のパンデミック(pandemic:感染症の世界的な大流行)とされるスペイン風邪は、1918年~1920年におこり世界全体で2000万~4000万人が死んだと言われる。この幅の広さはどうだろう。当時は統計が取れなかったのではないか?日本国内でも40万人kぅらいが亡くなったと言われる。私の名前を存じ上げる著名人では、島村抱月(劇作家)、辰野金吾(東京駅など作った建築家)、村山槐多(画家)、マックス・ウェーバー(ドイツの社会学者)、グスタム・クリムトオーストリアの画家)が亡くなっている。

 ■スペイン風邪ってなに?■
 スペイン風邪はA型インフルエンザの世界的な大流行を言う。スペインから始まったのかな?スペインはいい迷惑だろうに。1918年の春に米国と欧州で感染が広がり、1920年までに世界中で猛威を振るった。患者数は世界人口の25~30%ともされる。死者数は既に触れたように4000万とも5000万人との説もある。1914年~始まった第一次世界大戦が1918年11月に終結している。この大戦での死者は連合国と中央同盟国双方を併せると1000万人に上る。大戦による死者の2~3倍のひとがスペイン風邪で亡くなっている。当時は世界疫な統計データの取集はできなかったろうから推計によるのだろう。
 日本でもスペイン風邪の流行の波は三度起きた。当時の人口は5700万人だったが、内務省の統計によると患者数は約、2,380万人、死者数は約38万人に上るという。感染拡大を封じる取り組みは、新型コロナウイルスが広がっている今と似ている。当時の政府が呼びかけた対策は、マスク着用、嗽い、室内の換気や清掃、患者の隔離などだった。密閉空間の危険性の指摘もいまと同様だ。「芝居、寄席、活動写真などにはいかぬ方がよい」「電車などに乗らずに歩く方が安全」と自粛を呼びかけていた。

(資料:朝日新聞 2020年4月24日 朝刊「新型コロナ スペイン風邪に学ぶことは」)