TomyDaddyのブログ

毎日の健康管理の記録、新聞、雑誌、書籍等の読書について感想を書いていく。

藤原新也さんからのメッセージーコロナ禍 人々は変われますか?

 藤原新也さんの顔写真を新聞で見た。白髪で額にしわがある。自身による撮影だという。藤原さんは76歳だというから私よりも3歳年上である。「男の顔は履歴書」というが良い顔をしている。でもかなり老成した感じもする。すこし憂いを含むようでもある。藤原新也といえば、「印度放浪」で鮮烈なデビューをした。多分、1980年代の初めだった。当時、大枚(1500円位?)をはたいて購入して、「印度放浪」を読んだ。本棚を探したが見つからない。誰かに進呈してしまったのかもしれない。この本は、小田実さんの「なんでも見てやろう」のインド放浪版として読んだ記憶がある。すごい人もいるものだと、サラリーマンになって間もない私は、驚きと憧れをもって読んだ。

 さて、件の記事は、「いま聞く―コロナ禍 人々は変われますか」というインタビュー構成の記事だ。(朝日 編集委員 秋山訓子)興味を惹いた部分を引用する。


 <藤原さんには、文明や自然が臨界点に達したところで起きたウイルス禍は、人間社会や自然に正常に戻ろうとするホメオスタシス(恒常性)が働いているようにも見えてしまうという。「温暖化を「食い止めようと日本を含む世界はCO2の削減目標を定めているが、突然現れた新型コロナウイルスは罰系システムが働いたかのように世界をロックダウンさせ、ひょっとするとCO280%くらいの削減を強制しているのではないか。・・・・巨視的に見ると、今は新緑の季節だけど首を絞められっぱなしだった自然が深呼吸をして鮮やかさを増しているようにも見える。」>

 <自由に絵掛けられず、人とも会えない。「だが、飽食時代の欲望全開の自分を見つめ直す禁欲生活に入っているという見方もできる。人間関係で言えば、こおれだけ人恋しさを蓄えられる状況はないわけでしょ。」>

 ものは,見方、考え方でずいぶん違うんだと、藤原さんは言っている。5月の新緑が何故か私には寂しく見えたが、自然の力が久しぶりに息を回復したと考えると余裕も生まれる。ここ数カ月間会えないでいる孫たち、丘歩きの友人たちへの人恋しさも大切にしなさいとのンメッセージ、として読んだ。