TomyDaddyのブログ

毎日の健康管理の記録、新聞、雑誌、書籍等の読書について感想を書いていく。

がん免疫治療薬「オプシーボ」の特許をめぐる話題から

 「溺れるものは藁にもすがる」という言葉が」ある。がん免疫治療薬「オプシーボ」はがん患者にとて強力な「藁」であるのだろう。幾ら高価であっても縋りたいと思うだろう。「本庶氏、小野薬品提訴へ―オプシーボ特許使用料226億円を求める」という見出しの記事を読んだ(朝日新聞、2020年6月6日、朝刊)。記憶と記録のために、この記事をまとめておきたい。
 本庶さんは、2018年に、オプシーボに繋がった基礎研究の成果でノーベル生理学・医学賞を受賞した。今回の請求の対象は、オプシーボの特許をめぐり、同様の薬を製造販売する米国のメルク社が小野薬品に支払っている特許使用料の一部なのだという。小野薬品は、2014年に、メルク社の薬「キイトルーダ」に特許侵害があるとして提訴。2017年にメルク社が小野薬品に特許料を支払う内容で和解した。本庶さんの言い分は、上記の訴訟に協力した際に小野薬品からの協力に対する正当な対価だという。本庶さんは、若手研究者を支援する1千億規模の基金の原資にしたい意向のようだ。基礎研究の成果が。結果として若手研究者の基金にむずびつくならば歓迎すべきことだ。この訴訟の動向に注目していきたい。