新型コロナウイルス感染拡大への警戒を呼びかける「東京アラート」が６月11日に解除された。この日の東京都の感染者は22人に上がったが、都は経済活動の再開の遅れを心配して、休業要請の緩和を緩める第三段階への移行を決めたものだ。
東京アラートは、6月2日の夜に出された。この日には緊急事態宣言解除後19日ぶりに感染者が34人となりアラートが出されていた。この日から9日後の6月11日に、感染者が22人と5日ぶりに20人を上回ったが、アラートを判断する指標が基準値を下回ったとの判断だ。東京都の感染拡大は少なくなったといえ、決して予断を許す状態ではない。
■日本全国の感染者数■
国内の新型コロナウイルスの感染者は、6月11日午後10時現在で、42人が新たに確認され、累計では1万7406人になった。死者の数がぜろなのは7日以来4日振りである。私の住む神奈川県では、横浜市緑区の鴨居病院に勤める看護師一人の感染が発表され、同病院の感染者集団は11人となった。
■感染者の多い国・地域■
世界の新型コロナウイルス感染者数は、6月11日午後5時現在の米国ジョンズ・ホプキンス大学の集計では以下のようだ。ジョンズホプキンズ大学は、米国のメリーランド州ボルチモアに本部を置く私立大学である。1876人に設置され、オスラーが勤務していた大学病院のある米国屈指の医学部を有する。公衆衛生に関する研究でも有名なので、新型コロナウイルス感染者数の集計はジョンスホプキンス大学は一手に引き受けているようだ。以下に、患者数の多い国を記録のために記載する（朝日新聞、2020年6月12日）。
米国 200万464人 死者 11万2924人
ブラジル 77万2416人 3万9680人
ロシア 49万3023人 6350人
英国 29万1588人 4万1213人
インド 27万6583人 7745人
スペイン 24万2280人 2万7136人
イタリア 23万4114人 3万4114人
ペルー 20万 8823人 5903人
フランス 19万2068人 2万9322人
ドイツ 18万6522人 8752人
イラン 17万7938人 8506人
トルコ 17万3036人 4746人
チリ 14万8456人 2475人
メキシコ 12万9184人 １万5357人
パキスタン 11万3702人 2255人
サウジアラビア 11万2288人 819人
カナダ 9万8720人 8038人
中国 8万4209人 4638人
バングラヂッシュ 7万4865人 1012人
カタール 7万4716人 66人
そのほか 127万4716人 5万5150人
以上を合計すると、世界の感染者数は736万239人、死者は41万6201人となる。
新型コロナウイルスの感染者は最初に中国武漢で発見されたのは2019年の秋頃であった。それから、7～８カ月しか経過していないのにこの状況である。人口比率からすると中国の感染者は増大していない。中国は新型コロナウイルの感染を抑え込んだのだろうか？不思議に思う。
