TomyDaddyのブログ

毎日の健康管理の記録、新聞、雑誌、書籍等の読書について感想を書いていく。

真崎知生さんの逝去ととエンドセリンについて

 真崎知生さん(京都大学名誉教授・薬理学)が7月7日(火)、肺炎で死去したとの訃報に接した。85歳とのことだ。肺炎ということなので新型コロのナウイルス感染のことも思い浮かぶ。
 真崎さんは、筑波大学教授の時代1988年に、血管を収縮させるエンドセリンを発見し、血管の収縮・弛緩の仕組みを解明した。真崎教授の薬理学教室の大学院生であったのが柳沢正史さん(テキサス大学教授を経て現在は筑波大学教授)であった。現在は、筑波大学で睡眠研究を推進している柳沢さんについては既にこのブログでも触れた。真崎さんは、1962年に東京大学医学部を卒業、1975年に筑波大学基礎医学系教授(薬理学)に就任している。エンドセリン発見の2年後の1991年に京都大学教授に転じている。
 エンドセリンの発見は、ノーベル賞の授賞対象になるような画期的な発見であると思う。ノーベル賞は生前授与が原則なので、真崎さんのノーベル賞は無くなったのは残念である。エンドセリンに関連した真崎さんの業績については、新聞や雑誌で特集記事が、今後でると思うのでそれを待ちたい。真崎さんのことは、ご芳名を存じているのみで面識はなかったが、敢えて私のブログに取り上げた。ご冥福をお祈りする。