TomyDaddyのブログ

毎日の健康管理の記録、新聞、雑誌、書籍等の読書について感想を書いていく。

新型コロナウイルスワクチン開発の現状について

 新型コロナウイルスについては、治療薬に期待するのは時期尚早らしい。現在の治療薬は、既存のアビガン、レムデシベルは共に他の疾患の治療薬として開発された薬が、効くのではないかという、後追い治験である。何よりも待たれるのはワクチン開発であるが、現状はどうなんだろうか?
 「米欧が巨費〜ワクチン争奪戦」という大見出しの記事が朝日新聞朝刊(2020年7月20日)に載っていた。記憶と記録のために概要を纏めておきたい。

 <世界保健機構(WHO)によると、世界で7月15日時点で163種類のワクチンが開発中で、うち23種類が人に投与する臨床試験(治験)に進んでいる。先行するのが、英国のオックスフォード大学と英製薬大手のアストラゼネカだ。>
 英国のワクチン開発は既に第3相試験に入っていて9月には供給開発を目指している。そのほか、各国の主なワクチン開発は新聞のまとめでは次のようだ。〔中国〕シノバック(不活化ウイルス):第3相試験を開始の報道。カンシノ・バイオロジクスなど(ウイルスベクター):第2相試験中。人民解放軍での限定使用を承認。武漢生物製品研究所(不活化ウイルス):第3相試験を開始の報道。〔米国〕モデルナ(RNA):第3相試験を7月に開始。イノビオ・」ファーマシュティカルズ(DNA):第2~3相試験を今夏に開始。
 一方、日本政府は2021年前半にワクチン接種が始められるように独自開発と海外からの調達の両にらみで確保に動くが、出遅れているのが現状のようだ。製薬企業アンジェス大阪府)が開発したワクチン候補の安全性と効果を確かめる小規模な治験を6月末から大阪で始めたばかりだ。

 今回の、ワクチン開発の現状の記事から読めるのは、各国が資金にものをいわせて、「自国優先」という争奪戦を行っていく様相だ。しかし、新型コロナウイルス感染に関しては、「他国がウイルスと闘っている間は、日常に戻れない」という現状がある。途上国を置き去りにしたら、地球上の新型コロナウイルスとは戦いきれないということを忘れてはならないだろうと感じた。