TomyDaddyのブログ

毎日の健康管理の記録、新聞、雑誌、書籍等の読書について感想を書いていく。

嘱託殺人容疑 医師二人が逮捕された

 ALS(筋萎縮性側索硬化症)の女性に対する嘱託殺人で医師二人が逮捕された。このニュースは昨夜のテレビで流され、本日(7月24日)の新聞朝刊のトップ記事で報じられていた。このショッキングなニュースは全貌が追って明らかにされるだろう。このニュースに接して直ぐに、1991年に東海大学病院で起きた「安楽死事件」のことを想い起した。「嘱託殺人」について安直なコメントは控えるが、記憶と記録のためにここに新聞記事から概要をまとめておきたい。

 全身の筋肉が衰える難病「筋委縮性側索硬化症」の女性患者から依頼を受けて、京都市内の自宅で薬物を投与して殺害したとして、二人の医師が嘱託殺人の罪で逮捕したと京都府警が発表した。逮捕された一人は、宮城県名取市でクリニックを開業する大久保愉一容疑者(42歳)、もう一人は東京都港区の山本直樹容疑者(43歳)である。二人は、女性の主治医ではなく、SNSを通じて知り合ったとみられる。
 京都府警の発表は次のようだ。二人は昨年11月30日午後5時半頃に、京都市中京区のマンションでALS患者の林優里さん(当時51歳)に薬物を投与して殺害した疑いがある。二人は、林さんの友人を装って訪れていた。林さんはALS患者だがヘルパーさんの介助を受けて一人暮らしだった。24時間介護が必要であったが、当時の病状は安定していたという。ヘルパーが異変に気がつき、連絡を受けた主治医が119番通報をした。検査で薬物反応があったために府警が捜査をして、ふだん服用していない薬が投与されていたことが分った。山本容疑者側の口座に林さんの側から150万円くらいが振り込まれていたことも確認されたという。林さんのものとみられるブログには「安楽死させてほしい」「こんな姿で行きたくないよ」と書き込まれていたという。また、大久保容疑者のものとみられる匿名のアカウントには「死にたい奴には苦痛なくしなせてやることはできるのだが、後がめんどくさいからな」などと投稿があったという。(以上は、2020年7月24日、朝日新聞朝刊の記事より、概要をまとめた)

 今回の事件は、安楽死の問題と関連してこれから検証がなされるだろう。ALSといえば、未だ治療法のない不治の病として余りにも有名である。ここに、記録することで今後の全貌解明に注目をしておきたい。
 昨日は、新型コロナウイルの新たな患者が全国で981人、東京366人と最多となった。今回の事件報道はわが国の医療に潜在する重い問題を提起したと言えるだろう。