TomyDaddyのブログ

毎日の健康管理の記録、新聞、雑誌、書籍等の読書について感想を書いていく。

『あちらにいる鬼』(井上荒野)を読んでいる

 『あちらにいる鬼』は作家井上光靖の娘で井上荒野の小説である。中身は、自分の父親の井上光晴瀬戸内晴美(後の寂聴)の出会いと不倫の日々を描いている。井上光晴とと瀬戸内晴美が不倫関係になったときに、井上荒野は5歳の少女であったという。この本は、昨日、稲城図書館の書棚で偶然に見つけて借りてきた。以前、広告で知って興味を抱いてはいたのだった。本の帯広告に瀬戸内寂聴が次のような推薦文を寄せていた。
 「モデルに書かれた私が読み傑作だと、感動した名作!! 作者の父井上光晴と、私の不倫がはじまった時、作者は五歳だった。五歳の娘が将来小説家になることを信じて疑わなかった亡き父の魂は、この小説の誕生を誰よりも深い喜びをもって迎えたことだろう。作者の母も父に劣らない文学的才能の持ち主だった。作者の未来は、いっそうの輝きにみちている。百も千もおめでとう。」

 本はまだ半分くらいしか読んでいいないが結構面白い。瀬戸内寂聴よりも、井上光晴に興味を改めて抱いた。井上光晴は、1926年5月15日に生まれ、1992年5月20日に66歳で亡くなっている。もう28年が経っているのだ。瀬戸内晴美が出家して、つまり男を断って瀬戸内寂聴になったのは、井上光晴との関係の終息のためと何かで読んだ。井上光晴の作品は、『心優しき反逆者たちー2巻本』も買って読んだと思う。『小説の書き方』『虚構のクレーン』という本も持っていたと思う。書棚を捜しても見つからない。引っ越しのときに寄贈本にいれて処分してしまったのかもしれない。井上光晴は本人の経歴に書かれたことが嘘であったりするらしい。本人が、虚構の中に生きて死んでいったようだ。それにしても凄い男なのだと改めて思う。

 (更新予定)