TomyDaddyのブログ

毎日の健康管理の記録、新聞、雑誌、書籍等の読書について感想を書いていく。

「白亜紀の細菌―今も増殖力あり」の記事を読む

 新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、ウイルスが生物か無生物かが話題となっている。代謝も自己増殖もしないのだからウイルスは生物ではないというのが当たりだろう。

 さて、先日(2020年8月5日)の朝日新聞(夕刊)に標題の記事が載っていた。実に興味を惹かれたので記憶と記録のために概要を纏めておきたい。
 <深い海底下の約一億年前の白亜紀に積もった地層で生きて見つかった細菌に、いまも増殖する能力があったー。そんな研究成果を海洋研究開発機構などの研究チームが科学誌ネイチャー・コミニュケーションズに発表した。諸野祐樹・同機構主任研究員によると、細菌が見つかった海底の堆積物は2010年に、南太平洋の推進3740~5695メートルの海底から海底下75メートルまでの間で採取された。その地層から430万年前、1300万年前、9540年前、1億150万年前の試料をとり出し、餌となる物質と酸素を与えて培養を試みた。培養を始めて21日目には餌の取り込みが検出され、増殖も確認できた。・・・1億150万年前の白亜紀の堆積物から取り出した微生物は99%以上が生きていた。DNA解析で、微生物の大半が空気を好む細菌であるいことも分かった。>

 ここまで読むと何でこんなことが分るのだろうと不思議で仕方ない。「海底下での生存を可能にしたしくみの解明は、今後の課題だ」と、研究者の諸野祐樹は言っているとのことだ。今後の研究の視点に注目したい。

 それにしても、こんなことが分るのならば、新型コロナウイルスがどこでできて何処で変異して今のように人から人への感染するようになったのか、すぐにでもわかりそうなものと思ってしまう・・・。
(上記の記事は、米山正寛さんという人の署名記事だ。若手の科学きしゃだろうか。)