TomyDaddyのブログ

毎日の健康管理の記録、新聞、雑誌、書籍等の読書について感想を書いていく。

エロシェンコの都市物語(藤井省三)を読み始めた

 『エロシェンコの都市物語』はみすず書房から1989年に出版された。広告を見て直ぐに買ったので、31年間も私の引っ越しと共に本棚を移動していたことになる。この本には、「1920年代―東京・上海・北京」という副題がついている。エロシェンコ無政府主義者大杉栄ら)と交流があったので咎められ、日本から追放された。東京から大陸に渡ったエロシェンコは、上海、北京という極東の大都会を流浪するようにして故郷へ去って行った。
 著者の藤井省三さんは1952年生まれの中国文学の専門家である。この本は、一般には手に入ることが難しい膨大な資料を読み漁って纏めている力作である。魯迅を研究する中で寄り道としてエロシェンコに出合ったのであろうと思う。

(読後に更新予定)