TomyDaddyのブログ

毎日の健康管理の記録、新聞、雑誌、書籍等の読書について感想を書いていく。

食う寝る出す

 食う寝る出すーこの三つが今の私の日課である。もっと若いころにはスルが加わる。話す読む書く歩くが加わることもあるが必須は前出の三つである。つまり、生きるとは、食う寝る出すの繰り返しであとは付け足しである。するはもちろんセックスするで命の繋ぎである。生き物すべからく生き続けたいとおもう。猫も犬も芋虫も生き続けたいと思うのだろうか。思うのではなく遺伝子が存続するように作られているのだろう。ウイルスは代謝も自己増殖もできないが他の生きものに入ることで生き続ける。ウイルスも生き続くようにプログラムされているのか。

 今日は食う寝る出すの最後のうんこに触れたい。うんこは言わずと知れた廃棄物だ。廃棄物も他の生き物の喰いもの餌になったりする。毎日自分のウンコにお目にかかれるのを快便という。ウンコをすると気持ちよいから快という。うんこは食い物の残骸である。人が口から入れた食べ物は胃の中で消化され吸収される。残ったものはさらに小腸大腸へとすすんでいく。ひとの腸の中には沢山の微生物が住み着いているらしい。らしい言うのは見たこともない。ものの本に書いてあるからである。それを腸内フローラと言う。このフローラが食べ物の残り滓をうんこへと仕上げてくれるのである。
 ということで、本日、うんこについて書くことにしたのは、昨日の夕刊(2020年8月20日朝日新聞)の記事に触発されたから。

 ■便 秘められた可能性■
 「便 秘められた可能性」という記事が夕刊のトップに載っていた。他にニュースがなかったのだろうが、トップ記事ではないだろうと思ってしまう。実は快便で体調のよい人の腸内細菌叢(腸内フローラ)には、良い細菌がたくさん棲みついている。そこで快便の人の便の中から腸内細菌をいただいて、ほかの人の腸内に移すことで、良い腸内細菌叢を作り出そうとする嘘のような本当のことが試みられているという。「便移植」というらしい。かなり前に、確か順天堂大学病院で若い医師が試みているとかいう記事を、新聞か雑誌で読んだ記憶がある。詳細は忘れてしまった。本日の朝日新聞の記事にはウンコのことを「茶色いダイヤ」と表現して、「アスリート700人の腸内細菌研究」という副題までついている。とても興味深いので、記憶と記録のために概要を纏めておきたい。
 <「うんちちょうだい」サッカー元日本代表の鈴木啓太さん(39)は、国内の一流アスリートらに」営業している。現在の肩書はアスリートの腸内環境を研究する企業『AUB』の社長だ。「便は、『茶色いダイヤ』と注目を集めています」>
 なるほど、こうい奇特なひともいるのだ。アイデアはどこにも転がっているのだろう。人の腸管には約1千種類、100兆個もの腸内細菌が含まれているのだという。私の記憶のとおり次のような記事も書いていあった。
 <医療の現場では、健康な便から取った腸内フローラを移植する「便移植」が始まっている。順天堂大の石川大・准教授(消化器内科学)は潰瘍性大腸炎の治療に使えないかと研究を続ける。原因がわからない慢性の難病で、さまざまな合併症をともなうこともある。患者は国内に16万人以上とされる。抗生剤を使う治療に、便移植を組み合わせることで治療効果を高めようとしている。>
 私が以前どこかで読んだ記事は、順大の石川さんのことかもしれない。潰瘍性大腸炎は安倍首相の持病でもあると聞いたことがある。「便移植」と言ってもウンコをそのまま入れるのではなくて、快便の方の良い腸内細菌をとり出して移植すのだったと思う。次のような件もあった。
 <腸内細菌は、新型コロナとも関連がありそうだ。香港中文大医学部の研究チームは6月、入院していた軽症から重症の患者の便を調べたところ、重症者では抗炎症作用があるとされる菌が特に少ない傾向にあったと発表した。チームは、「腸内フローラを変えることができれば、疾患の「重症度を下げることができるかもしれない」と結論づけた。>
 そういえば、世の中がきれいになってから、子どもたちのアレルギーが多くなったとの説もきいたことがる。新型コロナウイルス感染拡大防止のために、念入りな手洗いが推奨される。それは必要なことなのだが、幼いうちから自然の中で泥まみれになって育ち適度にいろいろな雑菌にさらされて免疫力を高めることも自然免疫を強めるうでで必要なのかと素人の私は考える。ともあれ「便移植」なるうんこの話は興味深い。研究の進展を見守っていきたい。
(引用した記事は、戸田政考、今 直也さんという方の署名記事だ)