TomyDaddyのブログ

毎日の健康管理の記録、新聞、雑誌、書籍等の読書について感想を書いていく。

マインドフルネスって何だ?

 合気道の水曜稽古に参加しての帰りだ。今日の参加者は12名だ。稽古の初めに、指導者のYさんがマインドフルネスを導入した。何年か前に医療の領域でマインドフルネスの導入についての特集記事を医学界新聞で読んだ記憶がある。マインドフルネスは「瞑想」やヨガとどう違うのかと思った。この機会にマインドフルネスについておさらいをしておきたい。

 ■マインドフルネスとは?■
 私たちは、今Kの瞬間に生きているようでいて、実は過去や未来のことを考えていて、「心ここにあらず」の状態が多くの時間を占めている。特に、過去の失敗や未来の不安といった否定的なことほど、考えを占める時間が多くなる。つまり、自分で不安やストレスを増幅させてしまっている。こうした心ここにあらずの状態から抜け出し、心を"今”に向けた状態を「マインドフルネス」という。
 なるほど、上の説明を読むとマインドフルネスが何かと分かる。私の場合も過去の嫌な記憶がフラッシュバックして時には叫び声を上げたりする。「明日のことは明日に煩え」というように、明日のことが心配になったりする。取り越し苦労時う言葉は将来が不安で最悪の事態を心配することであろう。そのような心の状態に苛まれるのが凡人の常である。マインドフルネスは上のような心のあり様から脱却する方法と解釈できる。

 ■めい想で心を”今”に向ける■
 心を”今”に向けたマインドフルネスの状態に到達する手段として、めい想が行われる。マインドフルネスめい想は、脳を活性化させ、ストレスを溜まりにくくしたり、仕事のパフォーマンスを上げる効果があり、医学やビジネスの世界でも注目を集めているらしい。マインドフルネスめい想には、大きく「意識を集中するめい想」と「気を配るめい想」の2つがある。意識を集中するめい想として、「呼吸のめい想」、気を配るめい想に「音に耳を澄ませるめい想」がある。

 ■呼吸めい想■
 今回、合気道の稽古の前に私たちが行ったのは、呼吸めい想である。その仕方は以下のようだ。
 (1)背筋を伸ばして座る。目は軽く閉じるか、薄く開けて斜め前を見る。
 (2) 息を吸ったときは、お腹や胸が膨らむのを感じ、心の中で「膨らみ、膨らみ」と実況する。呼吸は意識してコントロールはしないで、その時の自然な呼吸にまかせる。
 (3) 息を吐いたときに、お腹や胸がちぢむのを感じ、「縮み、縮み」と実況する。
 (4) 雑念が浮かんできたときには、「雑念、雑念」と心の中でつぶやき、「戻ります」と言って、再び呼吸に意識を戻します。呼吸のめい想は、1日10分ほど行い、慣れてくれば時間を伸ばしてもよい。

 なるほど、マインドフルネスがどういうものか分った。合気道の稽古にかかわらず、静かにしていると雑念が次々に沸いてくるのが常である。とくに、布団にはいって寝る前とか、朝目覚めたときに雑念が起こるのがよくある。私の同伴者も上のような雑念や取り越し苦労に苛まれているようなことがある。本来は眠るときには、「今日の苦しみは今日で足れり」「明日のことは明日考えよう」とするのが一番よいのだが、それができない。そのようなことからの脱却方法としてマインドフルネスは有効であると思う。