TomyDaddyのブログ

毎日の健康管理の記録、新聞、雑誌、書籍等の読書について感想を書いていく。

『漂流者の生き方』(五木寛之・姜 尚中)を読みたい

 東京書籍から最近出た『漂流者の生き方』(五木寛之・姜 尚中)が売れているらしい。本日の朝刊に、「3刷出来」という広告が出ていた。
 この本を出版した「東京書籍」という出版社は、元々「社会」の教科書を発行している会社だったと思う。最近は一般書を出している。東京書籍印刷という印刷所も持っていた。今から15年くらい前に、東京書籍印刷を訪問したことがある。会社は東京都北区の住宅街の中にあって、かつての飛行機収納庫のドーム状の屋根付建物を再利用して印刷機を設置して操業していたユニークな会社であった(後日確認したい)。
 『漂流者の生き方』は、姜さんと五木さんの対談本であると思う。広告のキャッチーは、<「吹っ切れとる」人生の作法とは?>とはなっている。早く読んでみたい。これも稲城図書館でリクエストするが、なければ買うしかないだろう。

 上記の本に関連して、先日(2020年8月22日)、「読書」欄に姜さんが五木寛之大河の一滴』の書評を書いていたので読んだ。この本(幻冬舎刊)は、確かに読んだ記憶があるが、書棚に本は見つからない。借りて読んだのかもしれない。姜さんは次のように書く。

 <・・・人間が作った会社や国家など、ちっぽけなものだ。「大河の一滴」に過ぎない。でも、だからこそ、人間は儚く、哀しく、愛おしい。>
 <読めば、なぜ『一滴』がベストセラーで、ロングセラーなのか、その秘密がよくわかるはずだ。阪神淡路大震災からアジア通貨危機東日本大震災さらにリーマンショック、そして未曽有のコロナ危機。・・・・・もはや、何者も当てにならず、人間とその世界などろくでもないものだとすれば、何をたよりにしたらいいのか。「人間とは常に物語をつくり、それを信じることで,、『生老病死』を超えることができる」。まだ望みはある。不滅のベストセラーとして読み継がれていくに違いない。>

 実に読ませる「書評」だ。この「書評」の隣に。映画作家想田和弘さんが「ひもとくコロナ in アメリカ」というコラム記事を書いていた。これも面白かった。健康第一主義に傷ついたなら、読むとよい本らしい。
 大脇幸志郎『「健康」から生活をまもる 最新医学と12の迷信』(生活の医療社)
 萬田緑平『穏やかな死に医療はいらない」(朝日新書
 ティック・ナット・ハン著 島田啓介訳『惧れ 心の嵐を乗り越える深い知恵』(サンガ)
 これらの本の紹介には、「コロナの不釣り合いともいえる反応は、生きがいや楽しみよりも健康を優先させる現代の文化に起因する」と書かれていた。「米国社会も免疫の暴走によって重症に陥っているのではないか」とも書いてある。
 いずれにせよ、正しく恐れるって難しいよね。