TomyDaddyのブログ

毎日の健康管理の記録、新聞、雑誌、書籍等の読書について感想を書いていく。

『君が異端だった頃』(島田雅彦)と『回想のすすめ』(五木寛之)について

 まだ読んでいない二つの本について触発されて書くことにした。私がこのブログで書いている、『私の医人たちの肖像』や「私のC型肝炎物語』は、すべからく回想記である。「回想記」を書く何ということは未来のない年寄りの女々しい繰り言との自己認識が少しあった。「こんなことしかかけない」「これくらいが俺の生きてきたみちだった」という気がしていた(今もしている)。ところが、最近読んだ『サンチョ・キホーテの旅(新潮社)』は、ほとんど回想記であった。高名な思想家(?)でも晩年は回想記をかいたりするんだと腑に落ちる気がした。そこで、島田雅彦さんの『君が異端だった頃』は、わたしよりも一回りも若い作家の回想記のようだ。<プロの「嘘つき」が書く赤裸々な真実>(雑誌「すばる」2020年5月対談 島田雅彦+平野敬一郎)ということだから、回想記ではなくて小説なんだろう。これから読む。
 ここまできて私は、「私にとっての回想記」を肯定的に受け止めることができた。諦める(あきらけに究める)ことが少しできたように思う。今日も、新聞広告で読みたい本を見つけた。
  ■「回想のすすめ」 五木寛之著■

「生きるための自信が湧いてくる。回想のすすめ」という、キャッチ―な言葉がついた書籍広告だ。中公新書ラクレの一冊らしい。「不安な時代にあっても変わらない資産がある。それは人間の記憶、一人ひとりの頭の中にある無尽蔵の思い出だ――百年人生を充実させる指南の書」とのことだ。この本は読みたい。まずは図書館にリクエストする。手に入らなければ買うことにしよう。