TomyDaddyのブログ

毎日の健康管理の記録、新聞、雑誌、書籍等の読書について感想を書いていく。

今年のノーベル化学賞は「ゲノム編集」に決まった

 「ゲノム編集 ノーベル化学賞―技術開発 欧米の2氏に」の見出しの記事が飛び込んできた(2020年10月8日)。「CRISPR/Cas9(クリスパー・キャスナイン)」は何れはノーベル賞を貰うだろうと思っていた。決まるのが早いので驚いた。ビックニュースなので概要を記録と記憶のために纏めておきたい。

 <スウェーデンの王立科学アカデミーは、10月7日、今年のノーベル化学賞をフランスのエマニュエル・シャルパンティエ(51歳)、米国のジェニファー・ダウイドナ(56歳)の二氏に贈ると発表した。授賞の理由は、「遺伝子を改変するゲノム編集技術の開発」である。二人は細菌がイルスから身を守る仕組みを解明し、ゲノム編集技術として応用できることを示した。
 ゲノム編集とは、動植物などの遺伝子を「ねらい通り壊したり、新たに挿入したりできる技術である。二人が開発した「CRISPR/Cas9」は、従来の手法よりも格段に使いやすくて正確で、王立科学アカデミーは「分子生命科学に革命をもたらした」と評価した。細菌は外部から新入してきたウイルスから身を守るために、ウイルスの遺伝物質の一部を切る「はさみ」を持っている。このはさみが「Cas」と呼ばれる酵素である。ウイルスに攻撃されるとCasが遺伝物質を切り取り、細菌はその情報を「クリスパー」と呼ばれるDNA領域に記憶する。同じウイルスが侵入してきたら、記憶と一致するウイルスの遺伝子を切断できる。この仕組みを応用してDNAの中のねらった遺伝子を改変するのがクリスパーキャス9だ。この技術は、2012年の発表以降、世界中で普及した。>

 ■ノ2020年ーベル化学賞の受賞者■

 エマニュエル・シャルパンティ(Emmanuelle Marie Charpentier):
 フランス出身の生化学者。1968年12月11日生まれ。仏パスツール研究所で博士号を取得。現在は、ドイツのマックス・プランク研究所病原体科学ユニット長。

 ジェニファー・ダウドナ(Jennifer Anne Doudona):
 1964年2月19日、米国生まれの化学者、生物学者。1989年にハーバード大学で博士号を取得。カリフォルニア大バークリー校教授。ハワードヒューズ医学研究所研究院。