TomyDaddyのブログ

毎日の健康管理の記録、新聞、雑誌、書籍等の読書について感想を書いていく。

家族ってなんなんだ―子どもを持つということは(新聞を読んで)

 「子宮がない 家族の選択」という新聞記事を読んだ。「ロキスター症候群 結婚4年で夫に打ち明けて里親に」の副タイトルもついていた。結婚すれば子どもを持つのは当たり前というのは今は当たり前ではないんだ。一方で、性の多様性が喧伝されており今では結婚と子ども家族は別の概念のようになってきている。「それって自然でないのでは」と言おうものなら「差別発言」と言われかねない。航空会社の放送が、"Ladies and Gentlemen”から、"All passengers"と変更になったという話もある。
 <生まれつき子宮と膣がない女性たちがいる。「ロキスター諸侯群」と呼ばれ、国内で約4500人に一人だという。がんなどで子宮摘出した女性たちもいる。彼女たちとその家族は、子どもを持つという選択とどう向き合ってきたのだろうか。>
 ■子宮移植ってなんだ
 <子宮移植は、生まれつきあるいは後天的に子宮を失った女性が出産できるよにする新たな選択肢だ。その実施の是非について、日本医学会での議論が大詰めを迎えているのだという。第三者の子宮を移植して、免疫抑制剤を使用して、妊娠主産を可能とする技術が進んできたのだろう。慶応義塾大学のチームが2018年に、ロキスター症候群の女性を対象とした計画案を日本産婦人科学会と日本移植学会に提出した。計画案によると、子宮の提供者になるのは母親や姉妹で、移植後は免疫抑制剤を使いながら1年ほど様子をみた後、体外受精でできた受精卵を子宮に入れる。出産は帝王切開で行い、出産後は子宮を摘出する。海外では既に、約40例の出産例がある。国内で実施が認められれば初めてとなる。2019年~日本医学会で検討が重ねられてきた。>
(市野 塊さんの記事、2020年11月22日、朝日新聞朝刊、を参考にした)
 この記事を読んだとき、少し前(2020年11月18日、朝日新聞夕刊)の記事を思いだした。これはサルでの子宮移植の成功例だ。記録と記憶のために概要をまとめる。
 ■子宮移植のサル、出産成功
 慶応大や死が医科大などのチームが、子宮移植したサルに子どもを産ませることに世界で初めて成功したと発表した。サルは2020年5月に生まれ健康だという。11月18日に国際医学誌に発表されたという。(なんという雑誌だろうか?)チームによると、海外でヒトの子宮移植による出産例が約40例あるが、国内で実施例はない。サルの成功でヒトへの実施にも意欲をみせている。チームは、あらかじめ子宮を摘出したカニクイザルのメスに、ほかのメスの子宮を移植した。免疫抑制剤を使いながら、体外受精をさせた受精卵を子宮に戻し、妊娠させた。
 慶応大ではヒトでの子宮移植に向け、2018年に臨床計画案を日本産婦人科学会と日本移植学会に、ロキスター症候群を対象に提出している。2019年から日本医学会が倫理的な課題などについて検討を重ねており、結論を待っている状態とのことだ。チームの木須伊織(慶応大特任助教)は、「ヒトに近い動物妊娠、出産ができ、技術的に問題ないと思う。臨床応用に向けての大きなステップと考えている」と話している、と記事にでていた。(市野 塊さんお記事より引用しながらまとめた。)

 <コメント>子宮移をキーワードに興味深い記事をまとめた。一方で、性同一障害のために子宮を摘出する治療もある。これには、やっぱり少し違和感があるといったら、言い過ぎであろうか?