TomyDaddyのブログ

毎日の健康管理の記録、新聞、雑誌、書籍等の読書について感想を書いていく。

「ヒトチャレンジ」治験てなんだ

 「あえて感染ワクチン開発」という見出しで、新型コロナウイルスに対しての英国で「ヒトチャレンジ治験」が始まることが、昨日(2020年11月25日)の朝日新聞に出ていた(ロンドン=下司佳代子さんの外信)。興味深いので概要をまとめておきたい。
 これは、健康な若者を意図的にウイルスにさらしてワクチンの効果を調べる特殊な治験である。コロナ禍で、後発組のワクチン候補から有望なものを絞り込むのに役立つと期待されているとのことだ。英国政府の発表によると、国民保健サービス(NHS)や治験専門企業などが連携して実施するのだという。概要は、次のようだ。
 <まず、18~30歳の健康な若者をウイルスにさらし、感染に必要なウイルスの最低量を調べる。その後、別のグループの若者に初期段階で安全性が確認されているワクチンを投与し、ウイルスにさらしたうえで、感染を防げるかなどを調べる。参加者は高度に隔離された施設内で過ごし、医師や科学者ら24時間態勢で観察する。>
 「20~30歳の人がコロナウイルスで死亡する確率は自動車事故で死亡する年間リスクとほぼ同じだ。」ということだ。リスクを伴い、倫理的な問題はあるが、チャレンジ治験への参加希望者は多いそうだ。
 本日は、新聞記事から、「チャレンジ治験」について触れた。英国では年明けにも開始するとのことなので、続報に注意していたい。