TomyDaddyのブログ

毎日の健康管理の記録、新聞、雑誌、書籍等の読書について感想を書いていく。

ゲノム編集トマトって何だ

 ゲノム編集といえばつい最近まで分子生物学の話かと思っていた。ところが、「ゲノム編集」がお茶の間に出てきた。本日(2020年12月12日)、朝日新聞の朝刊に、「ゲノム編集トマト流通へ」の見出しが一面にでていた。昨日のテレビのニュースでも紹介していた。とても興味を惹かれた。記憶と記録のために概要をまとめておきたい。
 ゲノム編集技術を使って品種改良したトマトが12月11日、「ゲノム編集食品」として国に届けでされ受理されたとのことだ。ゲノム編集食品の安全性を担保するために、昨年10月に届け出制度が作られて以来、届け出があったのは初めてとのことだ。届け出たのは、筑波大学の江面浩教授が取締役を務めるベンチャー企業サナテックシード(東京)だ。今年のノーベル化学賞の授賞対象となった「CRISPAR/CAS9」によって、ストレス軽減や血圧上昇を抑える効果があるとされる「GABA」の蓄積量を通常より5倍高めたトマトを開発している。
 この日、厚生労働省の専門家会議が開かれ、事前に提出されたデータから高GABAトマトの安全性審査は不要と判断され、同社が厚労省を含む関係各省に届け出た。(つまり、安全だと判断された。)今後、種を農家向けに販売する予定で、収穫されたトマトが店頭に並ぶには早くても1年程度かかる見込みという。ゲノム編集食品に関する届け出制度では、遺伝子組み換え技術のように外部の遺伝子導入を挿入しない場合は、「従来の品種改良と記別がつかない」として安全性審査は行われないのだという。・・・・一方、外部の遺伝子を組みこんだものは、従来の「遺伝子組み換え食品」と同様の規制がかかるのだという。(庄司直樹、市野塊さんの署名記事から情報を得た)

 <コメント>ゲノム編集と遺伝子組み換えの違いはどこにあるのか?分子生物学の知識不足でよくわからない。とにかく、記事の続報に注意していきたい。

 ■遺伝情報を変える方法とルール

 (1)従来の品種改良:どこでDNAの変異が起こっているのかはわからない。規制の対象外である。
 (2)ゲノム編集:ねらった部分を切断する。開発中の食品としては、収穫量の多い稲、肉厚の真鯛、今回のトマト。任意の届け出でよい。
 (3)ゲノム編集:別の遺伝子を、ネラッタ部分に挿入する。安全性審査が必要。
 (4)遺伝子組み換え:遺伝子がどこに挿入されるかわからない。安全性審査が」必要である。

<コメント>遺伝子組み換えと、ゲノム編集の違いについて、同じ日の3面に上記のような説明の一覧がでていたので再掲した。これで分かった。新聞記事も役に立つと感じた。今回のような、ゲノム編集食品については、安全性は大丈夫との判断だが、今後の普及は未知数のようだ。ゲノム編集トマトについては、とても関心があるので,店頭にでたら購入して食べてみたいと思う。