TomyDaddyのブログ

毎日の健康管理の記録、新聞、雑誌、書籍等の読書について感想を書いていく。

『浮雲』(1887年)二葉亭四迷を読んでいる

 『浮雲』を読んでいる。二葉亭はツルゲーネフの翻訳(「あいびき」ほか)をしていることは知っていた。父親に小説なんぞ書いてくだらん、「お前なんかクタバッテしまえ」と罵倒されてた。それで、筆名を「二葉亭四迷」と付けたのだと、何かで読んでことがあった。 先に読んだ高橋源一郎『ニッポンの小説―百年の孤独』に触発されて,初めて『浮雲』を手に取った。
 半分くらいまで読んできた。内容は、主人公の文三、従妹の「お勢」と母親の「お政」の、掛け合い漫才のような会話がで話が進んで行く。「お政」は、文三の母親の妹なので、叔母にあたる。文三は23歳で、「お政」の家に寄宿して大学を出て、公務員になるが、ひょっとしたことから首(免職)になってしまう。まだ、途中までしか読んでいないが、ストーリーそのものはそれほど面白くもない。
 この小説が画期的なのは、原文一致体で書かれているからだ。つまり、これまでは書き言葉は文語であった。初めて、話し言葉(口語)で書かれた小説であったのだ。別途、読み継いでいる泉鏡花の「黒猫」などは、文語体ではなかったろうか? 高野聖を近く読んでみたい。
  明治時代の有名な小説を発表年代順に並べると以下のようだ。


 1887年 浮雲 二葉亭四迷
 1890年 舞姫 森鴎外
 1895年 たけくらべ 樋口一葉
 1897年 金色夜叉  尾崎紅葉
 1897年 源叔父  国木田独歩
 1898年 不如帰  徳富蘆花
 1900年 高野聖  泉鏡花
 1903年 地獄の花 永井荷風
 1905年 吾輩は猫である  夏目漱石
 1906年 破壊  島崎藤村
 1907年 布団  田山花袋
 1910年 網走まで  志賀直哉
 1910年 刺青  谷崎潤一郎
 1911年 お目でたき人  武者小路実篤 

 ところで、二葉亭四迷1864年4月4日に生まれ、1909年5月10日にベンガル湾で亡くなっている。埋葬地は、シンガポールの日本人墓地と、東京都の染井霊園にあるとウキペディアに書いてあった。1908年にペテルブルグに行った。その帰路、日本郵船の加茂丸に乗りロンドン経由で帰国途中に、5月10日、ベンガル湾にいた船上で肺炎になり死去した。45歳という若さで亡くなっている。やはり、二葉亭訳のツルゲーネフも読んでみたい。