『セロ弾きのゴーシュ』ってこんなに短いお話なんだ。こんない短くてこんなに有名なお話なんだ。童話ということだ。
「ゴーシュは町の活動写真館でセロを弾くかかりでした。けれでどもあんまり上手ではないといふ評判でした。上手でないどころでなく実は仲間の楽手の中でいちばん下手でしたから、いつでも楽長にいぢめられるのでした。」
このように、お話は始まります。出てくるのは、ゴーシュの他は動物だけです。三毛猫、灰色の鳥(かくこう)、狸の子、野ねずみ。これだけです。これらの動物たちが6日間にわたってゴーシュの家に来るのです。ゴーシュの弾くセロの音色が動物たちの病気を治していたのでした。そして、6日目の晩に、ゴーシュは、金星楽団の人たちと町の公会堂のホールでセロを弾くことになった。そして、ゴーシュのセロはいつの間にか人の心を打つようになっていたのでした。
「セロ弾きのゴーシュ」のどこが面白いのか、何を言いたいのかはわからない。
先日から、高橋源一郎の「ミヤザワケンジ・グレーテストヒッツ」を読んでいる。この中に、「セロ弾きのゴーシュ」を読んだ。実のと何を言いたいのか訳がわからないのだ。