TomyDaddyのブログ

毎日の健康管理の記録、新聞、雑誌、書籍等の読書について感想を書いていく。

新型コロナウイルス抗体のこと

 米国のトランプ前大統領は、在任中、2期目への選挙運動中に新型コロナウイルスに感染したが4日間の入院だけで復帰した。その折に、トランプさんは最新の薬、多分、レムデシベルやアビガンのほかに、新型コロナウイルスに感染して快復、復帰した元患者の抗体投与を受けたと報道されていた。一方、新型コロナウイルスに罹患しても抗体ができにくく、あるいは抗体ができても抗体は長くは保持されないとの説もあった。新型コロナウイルスには2回感染した患者もいるとの報道もあったと思う。ことほど左様に、新型コロナウイルスって曲者なんだ。
 ■コロナ抗体「3~6ヵ月維持」

 <コロナ抗体「3~6ヵ月維持」>という見出しの記事が出ていた(朝日新聞朝刊、2021年2月13日)。興味を持ったので、記憶と記録のために概要をまとめておきたい。
 新型コロナウイルスに感染した後にできる抗体は、体内で3~6か月間は維持されるという研究結果を、東京大学などの研究チームが英国の医学雑誌ランセット系の臨床誌(オンライン版)に、2月12日に、掲載した。これまで、海外の論文で「抗体はすぐに消失し、再感染がおきるのではとする報告もあったが、抗体が持続していることが確かめられた。ただ、どのくらいの抗体があれば再感染しないのかは分かっていない。
 東大医科学研究所の河岡義裕教授らは、新型コロナウイルス感染した国内の39人から採血し、血中に含まれる抗体量の変化を調べた。発症10日目ごろにウイルスに対する抗体が検出され、20日目頃をピークに緩やかに減少していったという。抗体がすぐに消えたという海外の研究について、東大の山吉誠也・特任准教授は「用いられて検査の検出感度が低く、実際には抗体が持続しているにもかかわらず、消えたように見えてしまったのではないか」と指摘する。また、39人を症状ごとに調べたところ、重症者は当初、軽症者に比べ抗体価(抗体の量を示す指標)が高い傾向にあったが、時間の経過と共に差は小さくなったという。(石塚広志さんの署名記事からまとめた。)

 <コメント>ファイザー製の新型コロナウイルスワクチンが、いよいよ2月末から日本でも接種が始まる。ワクチンを接種すれば、抗体ができて、かつ抗体はどのくらいの期間にわたり体内に持続するのだろうか。上記の記事とも関連して関心がある。コロナウイルス抗体についての研究の続報に注目したい。