TomyDaddyのブログ

毎日の健康管理の記録、新聞、雑誌、書籍等の読書について感想を書いていく。

気になる『老いる意味』(森村誠一)と最近のめちゃくちゃ読書遍歴のこと

 森村誠一さんが『老いる意味』という本を出した。森村さんは老年期うつ病で苦しんできたらしい。この本は、たぶん自らのうつ病との闘いのきろくであるようだ。森村さんは、私よりも14歳くらい歳上だろうか?『悪魔の飽食』ほかを読んだことがある。いわゆる純文学というのではない。私好みの作家でもある。森村さんの上記の本を読んでみたい。図書館にはまだ入っていないようだ。
 関連して、姜尚中サンが、『生きるコツ』(毎日新聞社)という本をだした。こちらのキャッチコピーはこうだ。「先例のない長い老後と私たちはどう向き合い、生きればよいのか。コロナ禍で留意すべきことは何か。老いの意味と可能性を追求する人生100年の時代の必読書」 この本でも森村さんと同じく「老いの意味」が問われている。

 さて、昨日から、亀山さん訳の「カラマーゾフの兄弟」を読み始めている。読み易い。どうしてだろうと旧訳と比べてみたら、現代の普通の口語でかつ多くがひらがなで書いていある。「第1編 ある家族の物語」まで読んだ。長兄ドミートリー、次兄イワン、末弟アリョーシャまで、歳の差は4歳ずつ違う。長兄が父親フョードルの最初の妻の子どもである。最初の妻は、ドミートリーを置いて逃げてしまった。再婚した二度目の妻、つまりイワンとアリョーシャの母親は、16歳でフョードルに嫁ぎ、二人目の息子を産んで、間もなく二十歳そこそこで死んでいる。幼な妻もいいところなのだ。カラマーゾフとは、ロシア語で「黒田さん」という意味の姓なので、腹黒い飲んだくれの親父の子どもたちの物語なのである。おいおい感想を書いていくよていだ。

 カラマーゾフと並行して、高橋源一郎さんお「さようならギャングたち」を読んでいる。既に、「第三部 さよなら、ギャングたち」まで読み進めてきたのだが、じつのところ「まいったな」という感じがする。何がなんだかわからないだ。高橋さんは、もしかしたら「言葉の実験」をしているのであろうか? さらに、『日本文学盛衰史』も併行して読んでいる。こちらの方が真面目な書きっぷりである。朝日新聞社の校正係に就職したばかりの石川啄木(一)のことを書いている。啄木の時代にパソコンがでてきたりして面白い。高橋さんは、この頃に生まれたばかりの「日本文学」を読み直しながら「自分の考え」をまとめていったようだ。こちらは面白く読んでいる。