TomyDaddyのブログ

毎日の健康管理の記録、新聞、雑誌、書籍等の読書について感想を書いていく。

朝日歌壇を今日も読んだ

 最近は、高橋源一郎さんの「日本文学盛衰史」を読み継いでいる。短歌を作ることから少し離れてしまった。今日も、朝日歌壇から私の名歌を探してみたい。

 <ワクチンもオリンピックも政権を維持するための道具ではない(観音寺市 篠原俊則)⇒永田和宏選>
 <線量の測定続くふるさとの汚れても山汚れても川(福島市 安斎真貴子)⇒永田和宏選>
 <知らなくていいことまでも知りさうで父の遺品は手つかずのまま(相馬市 根岸浩市)⇒永田和宏選> : コメント:永田選から3首を選んだ。篠原さんの歌は、全く事実を言っているだけだが、これも歌になるんだと感心する。福島の安斎さんのうたは、身につまされる歌だ。

 <卒論が終わり私は人になる本を読み時間を食べる人(富山市 松田梨子)⇒馬場あき子選: コメント: この歌はどういう情景か? 理科系の卒論なのだろうか? 文科系の卒論なら、寧ろ、沢山の本を読み込んで書くのではないだろうか。卒論が書けたら一度は本から離れて旅行にでたくなるのでは?
 <徘徊の妻を語りて涙ぐむ友を励ます妻なしわれは(小美玉市 津嶋 修)⇒佐佐木幸綱選: コメント:これは凄い歌だと思う。
 <マスクよしメガネと帽子とリュックよしスーパーまでを旅だと決めて(伊勢崎市 松島啓子)⇒ 高野公彦選: コメント: この歌は面白い。出かける時の点検の手順なんだね。

<新しき風の中にて連凧の牛百頭が空駆け上がる(札幌市 仁和優子)⇒永田和宏佐佐木幸綱さんお二人が共撰だ。情景は目に浮かぶ。

<帰省終え一人ぼっちの部屋の朝ほっぺが冷たくなって目覚める(富山市 松田わこ)⇒馬場あき子さんと高野公彦さんの共撰。富山の、松田わこさんは常連の入選者だ。

<托鉢の僧も今年はマスクして寒の読経にメガネくもらす(西条市 村上敏之)⇒佐佐木幸綱さんと高野公彦さんの共撰。いまどき、四国の西条市には托鉢の僧がいるのかな?

 今週は、ピントくる歌があまりなかった。以下の、相馬市の根岸さんの歌を私の秀歌にした。辛いが気持ちがわかる歌だ。

知らなくていいことまでも知りさうで父の遺品は手つかずのまま(相馬市 根岸浩市)>

 今日は、福岡伸一さんの「動的平衡」と新型コロナウイルについての記事を読んで、以下の歌を詠んでみた。

 <ウイルスは遺伝子のかけら仲間なり正しく畏れ共に生きよう

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ウイルスは遺伝子カケラわが仲間共に生きなん正しく畏れ!

↘️

ウイルスは遺伝子の片総べからく正しく畏れ共に生きなむ