TomyDaddyのブログ

毎日の健康管理の記録、新聞、雑誌、書籍等の読書について感想を書いていく。

「本がともだち」なので今日も本を読むー『私生活』(高橋源一郎)は面白い

 「何が面白くて生きているの」と妻が言う。「美味しいものも食べたいと言わないし、何処かへ行きたいともいわないし・・・」全くその通りなのである。遊びの経験がないから遊び方を知らない。美味しいものを食べた経験がないから、グルメなんとかもわからない。
 『私生活』(高橋源一郎)を読んでいる。『日本文学盛衰史』を先日読み終えた。いま,『私生活』で、高橋さんが30年振りに、鎌倉に引っ越してくるところを読んでいる。沼袋で四回目の結婚が破局をむかえ、鎌倉へ戻ってくるのである。その古家が、むかしチェーホフを訳した神西清さんが住んでいた家だと言う。鎌倉と言えば、『昭和文学盛衰史』(高見順)を思い出した。去年の秋に鎌倉に行った折に、鎌倉文学館に行った。鎌倉文庫という貸本屋で、高見順が店番をやっていたことも知った。高見順は、『死の淵より』の詩集をもっている。癌で死ぬときの詩集だ。高橋さんは当然、高見順のこの本を知っていて、ぶ厚い『日本文学盛衰史』を明治時代の二葉亭四迷から書き起こしたのだろう。

(更新予定