TomyDaddyのブログ

毎日の健康管理の記録、新聞、雑誌、書籍等の読書について感想を書いていく。

「がんサバイバーたちが短歌集」の記事を読んで短歌の力を感じた

「がんサバイバーたちが短歌集」という見出しの記事が目に飛び込んできた。朝日新聞(2021年4月5日)朝刊だ。記憶と記録のために概要を紹介しておく。
 尾崎祐子さん(38歳)は、子宮頸がんの手術から生還した。一変した生活の支えになったんが、インスタグラムに開設した「闘病アカウント」だった。同世代の仲間とつながり、互いに経験を語り、励まし合った。その記録もアカウントを閉鎖したら消えてしまう。そんな折、「食器と食パンとペン」という短歌の本と出会った。こんな変なタイトルの本があるんだ。わたしも読んでみたい。尾崎さんが一番気に入ったのが、歌人の岡野大嗣さんの作品だ。

 「ハムレタスサンドは床に落ちパンとレタスとハムとパンに分かれた」

<「これだ」短歌って、こんなに自由でいいんだ。語り過ぎず、余白がある分、読んだ人が、自分の経験に重ねて解釈することもできる。>
 尾崎さんは、こう思ったんだと言う。このように、思うことが尾崎さんの非凡な点だ。

 <インスタグラムでつながったがんサバイバー仲間に「短歌で本をつくろう」と呼びかけると、10代~50代までの25人んが集まった。ダメ元で、岡野さんに講師を依頼すると、「素敵な企画ですね」と快諾してくれたんだと言う。
 <プロジェクト名は「あの日の風を記憶するわたしの31字」にした。>
 こうして、岡野さんから3回のオンライン指導をうけて、素人の仲間たちが歌を作った。26人の約300首の歌が集まったんだと言う。
<短歌は、放っておくと忘れそうなことを言葉に残し、後から心の動きをよみがえらすことができる「将来の自分に宛てた手紙だ」と、岡野さんは話す。>

 上記の記事は、「朝日新聞アピタㇽ編集長・岡崎明子さんの記事だ。
 上記の歌集と講師の尾崎さんの「食器と食パンとペン」という本も見てみたい。やはり、短歌はひとの生きる力になるようだ。多分、上手に作ろうとしない方が良いのではないだろうか。