TomyDaddyのブログ

毎日の健康管理の記録、新聞、雑誌、書籍等の読書について感想を書いていく。

iPS細胞から胎盤細胞―京大 発育不全の解明期待」記事を」読んで

 生命科学はどこまで行くんだろう。
 「iPS細胞から胎盤細胞ー京大 発育不全の解明期待」という見出しの記事が新聞に出ていた(朝日新聞2021年4月8日)。iPS細胞の研究が様々に進んんでいる。興味を持ったので、記憶と記録のために概要をまとめておきたい。
 <京大などの研究チームは、ヒトのiPS細胞から、胎盤になる細胞をつくることに成功したと発表した。胎盤の異常によって赤ちゃんの発育不全や母体の高血圧などが起きると考えられており、これらのメカニズム解明に役立つ可能性がある。胎盤は、胎児に栄養や酸素を運ぶ役割がある臓器だ。細かい突起が並んだ構造をしており、突起の細胞は、受精卵から細胞分裂した「栄養外胚葉」という組織から作られる。これまで、iPS細胞などの万能細胞は受精卵よりも少し変化が進んだ状態のために、受精卵により近い栄養外胚葉をつくるのは技術的に困難とされていた。研究チームは、京大iPS細胞研究所に備蓄しているヒトのiPS細胞に複数の遺伝子を働かせることで、受精卵に近い状態に巻き戻したiPS細胞を作成。受精卵が育つ過程でつくられるたんぱく質を加えたところ、栄養外胚葉に変化させることに施行した。この栄養外胚葉は、胎盤の突起の細胞になることも確かめた。>
 上記の研究結果は、4月8日に、米国科学誌「セル・ステム・セル」に発表された。  (野中良祐さんの記事より、引用した)。
 <コメント> 上記の記事は、文字通り最先端の研究成果だ。将来的に臨床応用というのではなく、「発生のしくみや胎盤の病気」の研究に使えるというものだろう。これまで、発生から誕生は「神の領域」と考えられてきたが、これからは・・・?である。