TomyDaddyのブログ

毎日の健康管理の記録、新聞、雑誌、書籍等の読書について感想を書いていく。

『たけくらべ』(樋口一葉、川上未映子訳)を読み終えて思うこと

  有名な『たけくらべ』を今まで読んだことがなっかた。ひとつのセンテンスがながくて、だらだらと描写が流れるようで、最後が体現止めになったりしている。一葉の文章では、どうなっているのろうか。興味をもったので一葉の原文をリクエストした。日本語だから、文体が古くても読めるだろう。
 『たけくらべ』の舞台は、江戸から東京になった吉原や上野界隈のようだ。お寺の息子の信如(のぶゆき)と郭のむすめ美登里(みどり)の「淡い恋のはなし」ということだ。それを取り巻く、子どもたち(当時の悪ガキ)の動きは生き生きと描写されている。しかし、信如と美登里が惹かれあっているということは、読んだかぎりでは感じられない。原文ではどうなんだろう。

 樋口一葉は、1872年5月2日に生まれ、1896年11月23日、24歳で肺結核で亡くなっている。中島歌子に和歌や古典文学、半井桃水に小説を学んだということだ。小説執筆の活動は、1891年~1896年の5年間に満たない。
 <一葉の日記『塵之中』によれば、幼少時代は手毬や羽根つきなど同年代の子どもの遊びに興味がなく、読書を好み草双紙の類を読み耽っていた。>こう、ウキペディアに書いてあった。高橋さんの『官能小説家』のなかででは、樋口夏子は援助交際をやっている高校生で日本語の書き方も分からなくて、半井桃水先生に文章の手ほどきと男女の手ほどきを受けている。樋口一葉という小説家は半井との合作という記述であった。この印象が残っていて、私の読後に影響を及ぼしてしまう。まずは、ほかの作品も読んでみたい。