TomyDaddyのブログ

毎日の健康管理の記録、新聞、雑誌、書籍等の読書について感想を書いていく。

『小説 真夜中の弥次さん喜多さん』(しりあがり寿)を読んでいる

『小説 真夜中の弥次さん喜多さん』は、もともとは、しりあがり寿さんの漫画を、今度は作者が、「小説」に書き直したものらしい。もとはと言えば、高橋源一郎さんの本を読んでいてこの本のことを知った。『おじさんは白馬に乗って』(高橋源一郎)の絵を、しりあがりさんが書いている。しりあがりさんは、漫画家なんだ。そういえば、朝日新聞の夕刊に、「地球防衛家のヒトビト」という四コマ漫画をいまのいま連載している。読んでみた。絵はあんまり可愛くない。よくわからないナンセンスマンガだが、世相を上手に切り取っているようだ。

 「江戸ってなぁ、紙みてぇにペラペラだ」弥次さん喜多さんはなぜお伊勢参りの旅に出た? 弥次sくぁんはなぜ女房を捨てた?」
  舞台は江戸で、弥次さん喜多さん東海道を旅するんほだが、旅籠の傍には自動販売機があったり、カラオケボックスでウーロン杯をのんだり、話の展開は、めちゃくちゃで、これが、高橋さんと同じく、「ポストモダン」文学っていうものなのだろう。
 この漫画は、加藤官九郎初監督で映画にんもなっている。このあいだ、映画のDVDを稲城図書館で借りてきたみようとしたら、壊れていて映像が出なかった。この「小説」は、1998年に雑誌『文藝』に5回に亘って掲載されたものに、書下ろしを追加して、2000年に、単行本で出ている。ということは、立派な(かどうかは知らないが)文学なんだろう。70歳の爺様には理解が難しいと感じた。