TomyDaddyのブログ

毎日の健康管理の記録、新聞、雑誌、書籍等の読書について感想を書いていく。

筋痛性脳脊髄炎・慢性疲労症候群(ME/CFS)って何だ

 慢性疲労症候群CFS:Chronic Fatigue Syndrome)が、は初めて話題になったこと(1984年頃か?)頃のことについては、このブログでも既に触れてきた。
 CFSについては、2017年に厚生労働省の研究班により、筋痛性脳脊髄炎・慢性疲労症候群(ME/CFS)という括りで診断基準が決まっているらしい。本日(2021年5月5日、朝日新聞朝刊)に、「日常生活に支障、治療法確立せず」という見出しの興味深い記事がでていた。これを読んで、記憶と記録のためにが概要をまとめておきたい。

 筋痛性脳脊髄炎・慢性疲労症候群(ME/CFS)の特徴は、厚生労働省の研究班によれば、以下のようだ、①全身倦怠感のために月に、数日以上は社会生活や労働ができず、自宅で休息が必要となる、②活動後の強い疲労や倦怠感が、6ヵ月以上にわたり続いたり、再発したりする、③認知機能の障害がみとめられたりする。

 強い疲労が長く続き、寝たきりになるなどの症状は、1984年に米国ネバタ州の村で、約200人が報告された。米疾病対策センター(CDC)は慢性疲労症候群CFS)と命名した。日本でも同様な患者が認められ(当時の)厚生省の研究班により、慢性疲労症候群CFS)の診断基準が提唱された。現在は、共通する症状が多い筋痛性脊髄炎(ME)と合わせた病名で呼ばれている。
 国内では、厚生労働省研究班が診断の目安を叙述したようにまとめている。発症率に人口をあてはめた推計では全国に8万~23万人程度の患者がいると推計される。だが、他の病気と似た症状も含むために診断は容易ではない。
 原因については、これまでもウイルス感染との関係が指摘されてきた。1991年に発足した(当時の)厚生省研究班は、何らかのウイルスを念頭に国内でCFSと診断された200人以上を調査した。しかし、原因のウイルスは特定できなかった。その後、厚労省の複数の研究班を主導してきた倉恒弘彦大阪市立大学客員教授)の見は次のようだという。
 <神経系と内分泌系、免疫系が互いに『ひずみ』を起こすことが特徴だと研究班では考えている。国際的な診断基準も同様の立場だ。>
 以上のような説明を読んでも、なんら新しい知見はでていないとよくわかる。症状がでた場合、「かかりつけの内科医を受診し、他の病気でないことを確認する。Kくぁい決しない場合、より精密な検査ができる医療機関を紹介してもらってほしい」と倉恒さんは話す。患者や支援者でつくる支援団体(CSF支援ネットワーク)も出来ている。
(三上元さんの記事よりまとめた) 

コメント> 今回の記事をよむと、CFSは今もって全く未解決な病気のままだと知った。患者は、「怠け病」なんだと言われて苦しんでいるのだろう。」

 ■患者に共通した免疫異常を発見
 国立精神・神経医療研究センターは、筋痛性脳脊髄炎・慢性疲労症候群(ME/CFS)の患者に共通する免疫異常を発見したと4月27日に発表した。免疫を担うリンパ球の一種であるB細胞の受容体の数が、患者では増加していることがわかったのだという。研究グループでは、血液中のB細胞受容体を調べることで診断に役立つ可能性があるとしている。
 研究の進展に期待したい。(姫野直行さんの署名記事)