TomyDaddyのブログ

毎日の健康管理の記録、新聞、雑誌、書籍等の読書について感想を書いていく。

インタビュー「私はハンセン病家族」の記事を読んだ

 今年の春先に、日本ペンクラブのZoom会議で、北條民雄の『命の初夜』とハンセン病の隔離病院の一つである「多磨全生園」のことをとりあげた。「ハンセン病」関連の記事は注意して読んできた。
 先日、「はハンセン病家族」というインタビュー記事が朝日新聞(2021年5月25日)に出ていた。「隔離・差別・恨み・・・封じたつらい過去、もう語り始めよう」という重い見出しのインタビュー記事だ。

 ハンセン病患者に対する国の隔離政策をめぐる訴訟で、元患者家族への損害賠償を命じた判決から、6月で2年になる。しかし、今なおハンセン病患者の家族だったことを明かせない人たちもいる。家族訴訟原告団副団長の黄光男さんは、コロナ禍の中で全国を回り、自身の経験を語り続ける。

「最初は、やはり本名を明かすのに抵抗があり、『ハンセン病回復者家族A』として語ったこともあります。1955年、大阪吹田市生まれの、黄さんも患者家族であると語るようになったのは、50歳を過ぎて「僕は親を恨んでいた時期がありました。でも、歌い、語ることで尊敬すべき親だったと思えるようになり、感謝の気持ちが芽生えてきました。」
 いま、黄さんは、家族との関係を取り戻す一歩を全国で語り、歌う。
「恥でないものを恥とする時、本当の恥になる。いつも心に刻んでいる言葉です」と言う。
 (記事の「聞き手」は桜井 泉さんだ)

 <コメント> この重い記事を忘れないために概要を記述した。LCBT差別やSNSでの誹謗中傷、ともすれば私たちは差別の加害者にも被害者にも当事者にもなりうること忘れてはならい。自由に生きるために人は謙虚でなくてはならいと痛感する。