TomyDaddyのブログ

毎日の健康管理の記録、新聞、雑誌、書籍等の読書について感想を書いていく。

「定年短歌」を読む

「定年時代」というミニコミ新聞に「定年歌壇」がる。選者は宮澤 燁さんという群馬県の伊勢崎市の方だ。毎月,五首が掲載されている。

<国会は狡く世の中渡る場と見本を示す嘘のつき方(千葉市 鈴木市成)>

<恐れつつみんな秘かに愛してる心の底の孤独とふ虫(川崎市 八嶋智津子)>

 「資料が残っていません」や「記憶にございません」など、国会での政・官の虚偽的答弁を皮肉る」とのコメントだ。こういう社会詠が定年歌壇でも選ばれている。政治家は本来は、無私のこころで公僕というものであるはずなのに・・・。
 川崎市の、八嶋さんの歌は、よくわかる。みんな淋しく一人で生きている。

<特養の老婆となりて逝きし母ありがとうと言ってくれたが(武蔵野市 中村とも子)>
 中村さんの歌は身につまされる。誰もが、老婆や老爺になりて・・・が当たり前なんだ。「老いては子に従え」という言葉もある。
 短歌を作りたいと思いつつ、最近は歌つくりの余裕がない。そこで、せめて「短歌」を詠むのではなく読む。