「Human Cell Atlasは医療に何をもたらすか―ヒト全細胞の「地図」作製に向けた、世界の挑戦」という興味深い記事が、医学界新聞・第3429号(2021年7月19日)に出ていた。筆者は清田 純(理化学研究所生命医科学研究センターゲノミクス研究チームチームリーダー)だ。
ひとの全遺伝子を解読するというゲノム・プロジェクトが完成したのは2003年だった。その時から、既に18年が経過したことになる。標記の記事を記録と記憶のために概要をまとめておきたい。
<人体を構成する約37兆個の細胞一つひとつの遺伝子発現パターンをカタログ化しようとする壮大な計画、Human Cell Atlas (HCA) が現在進行中である。HCAは、2016年に発足した国際コンソーシアムで、米国ブロード研究所、英国サンガー研究所、スエーデンカロリンスカ研究所、および理化学研究所が中核機関を担っている。>
「HCA Ⅾata Potal ウエブサイト」で、進捗の様子がわかるらしい。