TomyDaddyのブログ

毎日の健康管理の記録、新聞、雑誌、書籍等の読書について感想を書いていく。

朝日歌壇と俳壇を読む

「みんみんや今朝の光で生まれたか(川越市 大野宥之介)」

 最近はみんみん蝉のなき声を余り聞かない。先日、新百合ヶ丘のスポーツセンターに行ったら、みんみん蝉が鳴いていた。油蝉のなき声をも余り聞かない。温暖化で気温は暑いのに蝉が少ない気がする。
 冒頭に紹介した、大野さんの句が新鮮に聞こえた。
 

 さて、歌壇に移るが、今週はこころに響く歌が朝日歌壇ににもない。コロナ禍で蟄居して、みんな歌も詠めないほど疲れてきたのだろうか。

<蜻蛉(とんぼ)釣り君は何処まで行ったのかさやさやと鳴る故郷の風(高松市 桑内 繭)> ⇒ 永田和宏
 作者は高齢の方だろうか。蜻蛉つりなんて今の子はしないだろう。

<夢を持つ高校生と話すうち心が海のようにひろがる(富山市 松田梨子)>⇒ 馬場あき子、高野公彦選: 大学生となった松田梨子さん、歌は相変わらず上手いけれど、まだ老いるのには早いよ。

<長かった会社にんげん卒業し妻をもてなす蕎麦を打つ昼(仙台市 沼沢 修)>⇒ 馬場あき子選: 沼沢さん、すこし恰好がよすぎないか。

<酒だせぬ緊急事態の居酒屋でやけに目につくアルコール液(川崎市 後藤文彰)>⇒ 佐佐木幸綱: こんな歌しか詠めない、やな世相が辛いね。

<戦死した兵の数だけ母がいて支えた戦後の平和(三郷市 木村義煕)>⇒ 高野公彦選: 今日は8月15日だ。「息子を戦争で失った母たちが、戦争は絶対にイヤ、と覚悟して築いた平和」と高野さんのコメントだ。

 実のところ、今週はこころに響く入選歌がない。